フライング起業物語

フライング起業物語 6 〜心が折れる〜

2016/09/06

輸入ビジネスを始めてから、と言っても当初はなんのやり方も
分からなければ、かけられる金額もほとんどなかったので、
転送業者等も使っていなかった。

 

とにかくebayで安い商品を仕入れて、ヤフオクで高く売ろう。

 

ぐらいにしか考えていなかった。

 

最初は、iphone4のケース等を仕入れてみたりした。

中国とか、韓国かの出品者であれば、ノーブランドのケースが
$1とかで購入できる。(当時のレートで80円ぐらい)

それが日本では800円とか1000円とかで売られているのである。

 

相当衝撃を受けたのを覚えている。

 

50個程良さげな商品を仕入れてみて、
様子を見る事にしたが、全く売れなかった。

 

目利き、というものはとても難しい。
(結局その商品達は、暫くして全部捨てた)

 

そんなこんなで輸入ビジネスを始めて1ヶ月したぐらいの事、
初めて利益を出す事が出来た。

 

北米スターバックスのタンブラーだったと記憶しているが、
1300円で仕入れたものが、4800円で売れたのである。

 

思えば、自分の力だけで得た利益が初めて現れた瞬間である。

『これは、きた!!!』

と思い、10個追加で購入した。

 

が、全くその後は売れず、1個は自分で使う事にして、他の9個は
800円ぐらいで売るははめになってしまった。

 

実は、起業をしてから毎日日記を付けていたのだが、
当時の日記にはこんな事が書いてある。

 

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輸入ビジネスを始めて一ヶ月がたったけど、なかなか思うような
成果が出ない。

ぽつりぽつりと利益がでる商品はあるのだけど、
赤字になる商品もあり、トータルするとプラマイ0になってしまう。

不安な事が2つある。

1つは、月に20万とか30万とか稼げるだけの商品が
果たして見つかるのだろうか。という事。

もう1つは、もし、そういう商品が見つかったとして、
それはそのぐらいの商品数になるのか。という事。

例えば1つの商品で平均1000円の利益がでるとすると
200~300個の商品を一ヶ月にさばかなければいけない。

果たして、1人でそれが出来るのか?

誰かに頼むとしてもその程度の収入では頼むお金もない。

輸入ビジネスは今のやり方では成り立たないんじゃないか。。。

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今読み返しても、当時の不安を鮮明に思い出す事が出来る。

 

起業当初は

『一生懸命やれば稼げないなんて事はないよな』

 

と思っていた彼も、この時ばかりは心が折れかけていた。

『もしかしたら、自分には向いていなかったんじゃないのか』

 

当然である。

この時のリサーチ方法は、

ebayで売れそうな商品を見つけ

ヤフオクで売る。

 

これだけの幼稚な方法だったからだ。

 

現状をなんとか変えなくては。と考えた彼はまた、情報収集を始める。

そこで、やっと『オークファン』の存在を知る。

 

もちろん、名前は聞いた事があったのだが、
自分に必要なものだとは思っていなかった。

 

そして『オークファン』を知った事により、加速度的に利益が増える事になる。

なんせ、いままで自分でしてきた『目利き』をする必要がなくなったからだ。

 

売れている商品を仕入れればいいだけなのである。

 

依然、バイトは続けていた彼だが、オークファンを取り入れてから
一ヶ月後、予想以上の利益を生み出す事になる。

 

フライング起業物語 7 〜研究の日々〜 に続く

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