フライング起業物語

フライング起業物語 15 〜としぞー夢を持つ〜

2016/09/06

 

輸入ビジネスの利益が50万を超えたのは、
12年7月だったと記憶している。

 

月収100万円という目標も非常に現実的になったが、
彼の中に、ある思いが芽生えていた。

 

月に50万の収入は平均的なサラリーマンの給料を
考えたらかなり恵まれている方だ。

 

だが、としぞーはサラリーマン時代にはもっと給料を貰っていた
時期もあった為、それほど感動的な数字でもなかった。

 

それ以上に、感動的だったのは労働時間である。

 

休みこそあえて作っていなかったが、1日の労働時間は
長くても8時間。短い時は2時間ほどしか働かなかった。

 

その労働時間で50万円というのは、正直かなりレベルの高い
時間対効果だと考えていた。

 

金銭にもある程度余裕ができてきたので、プライベートも
充実させていった。

 

サラリーマン時代にはなかなか会えなかった友人と会い

同じくなかなか帰れなかった実家にも頻繁に顔を出し

ずっと収納の奥にしまってあったグローブも引っ張りだし、
早朝野球を始めたりもした。

 

としぞーは仕事自体は好きだったが、それだけで人生を終えるのは
嫌だった。
かといって、暮らしていくのにもお金はかかるし、趣味やプライベートを
充実させる為には更にお金がかかる。
家族を持っていればなおさらだ。

 

人間が幸せに生きる為の1つの要素として、時間と収入のバランスが
あると、彼は思った。

 

年収1億、10億稼いでいても、1年中仕事詰めであれば、
彼にとってはそれを幸せとは思えなかったし、他の人もそうだと思った。

 

逆に仕事がなくて、時間はあるけど楽しむ為の収入はないのも、
辛い事だと感じていた。

それを考えると、個人で稼ぐ事はなんと時間効率のいいものであるか。

 

起業する必要はない。副業でもいいから個人で収入をもてれば
人生の満足度は天と地ほど違うのではないか。

『個人で稼げる人を増やしていきたい!!』

次第に彼はそういう風に考える様になった。

 

もちろん、現状の生活で満足できている人もいる事は知っている。
個人で稼ぐ為の情報も知っていて、あえてそれを選んでいない人が
いる事も知っているし、それも賢明な選択の1つだと思っている。

けれども、そういう世界がある事を知らない人もいるはずだ。

そういう人にこの世界を見せる事は出来ないだろうか。

 

この月から、としぞーはブログを始めた。

 

月に100万円稼ぐ。

 

という目標の他に、

何らかの形で、個人で稼げる人を増やしていきたい。

という夢を持つ様になったのである。

 

フライング起業物語 16 〜もうひとつのビジネス〜 に続く

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