フライング起業物語

フライング起業物語 16 〜もうひとつのビジネス〜

2016/09/06

12年8月。

 

結論から言うとこの月にとしぞーは月収100万円を達成する。

 

特別な事をやったわけではなく、単に仕入れ値を倍にしたので
収入が倍になった。

単純な事だった。

 

同じく単純に更に仕入れ値を増やしていけば

200万

300万

と稼げる事は想像ができたが、既に彼はそこには興味がなかった。

 

100万円の収入があれば、充分好きな事をやって暮らせる。
というか、物欲がほとんどないので、50万あれば
豪勢な暮らしができてしまう。

 

それよりも

『稼げる人を増やす』

事についての方に何十倍も興味があった。

 

具体的な方法はまだ確立していなかったが、
ブログは相変わらず更新し続けていた。

 

そんな時に、知り合いから食事に誘われた。

 

サラリーマン時代に飲み屋で知り合った年下の男性なのだが、
妙に意気投合して、その後も何度か飲んだり遊んだりしていた
ひろくんという男。

仕事の相談がある。

 

という事で食事に誘われたのだが、これはチャンスと思い
その食事の場で、今やっているビジネスについて語ってみた。

 

すると、

ひろくん『それ、最高ですね。仕事しながらでも出来るんですか?』

としぞ『うん。副業でも充分にできると思うよ。』

ひろくん『ちょっとやってみたいです。コンサルしてもらえませんか?』

コンサル?

 

そんな事は全く頭になかったので言われた時は何の事を言っているのか
分からなかった。

 

(自分が、コンサル?)

 

実は、サラリーマン時代には顧客のコンサルのような事もやっていたし
心理学の勉強もしていたので、
やろうと思えば、輸入ビジネスのコンサルも出来たはずだが
それまでは1mmたりともコンサルをする事を考えていなかった。

 

としぞ『うん。わかった。やろう!ひろくんが稼げる様に頑張るよ。』

ひろくん『お願いします!で、料金はいくらですか?』

 

え?料金?

 

料金をもらうなんて事も考えていなかった。
だが、ひろくんの言い分は的を得ていた。

 

ひろくん『だって、金銭が発生しなかったら、僕もとしぞーさんも
     気合いが入らないでしょ?』

としぞ『確かに・・・そういう気もする』

ひろくん『ちゃんと僕もコンサル料払いますから、としぞーさんも
     その金額を簡単にペイできるぐらいのコンサルをしてくださいね!』

 

年下なのに出来た人間だ。

 

その日から、としぞーの仕事に『コンサル』というビジネスが加わった。
1人だけを教えるのは効率が悪いし、データが取れないので
知り合いに声をかけてあと2人、合計3人をコンサルする
という体制でコンサルを始めたのであった。

 

もちろん輸入の方は相変わらず続けていたが、
かなりシステムが出来上がっていたため、
労力は今までよりもかからなくなっていて
コンサルをする時間も充分にあった。

なにより、コンサルは面白かった。

 

輸入ビジネスが面白くないわけではないが、
それ以上にコンサルは面白かった。

 

コンサル生が成長していくのが嬉しいし、
それとともに自分のスキルも上がっていくのが分かる。

 

すごく小さいが、社会貢献をしている実感もあった。

 

ブログの読者数もある程度の数になってきたので、
もうひとつ情報発信のツールを使う事にした。

メルマガである。

 

フライング起業物語 17 〜としぞーメルマガをはじめる〜 に続く

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