Amazonでprime会員以外の一般会員に送料がかかる様になりましたね
2016/08/15
Amazonの送料形態が変わりましたね。
2000円以下の商品に対しては、
まとめ買いしない限り350円の送料がかかることになりました。
もちろん、prime会員は無料です。
これがどのような影響を与えるのか。
少し考えてみました。
まず、Amazon全体のユーザーに対して、
prime会員がどの程度いるのか?
僕はもっと多いと思っていたのですが、
調べてみると約20%程度らしいです。
しかし、prime会員は一般会員の2倍ほどの買い物をするらしいので
全売り上げの30%ほどを賄っているのではないでしょうか。
逆に考えると、70%の売り上げは一般会員が賄っているわけで、
今回のケースはその『70%』の売り上げに関わってきます。
特に影響が大きいのは中国輸入ではないでしょうか?
単価が安いものが多いはずですので、
必然的に2000円以下の条件にヒットする商品が出てきます。
一般ユーザーはもしかしたら、送料がかかることで
購入をやめてしまうかもしれません。
そうなれば売り上げは目減りするはずです。
この辺りを不安に感じている人も多いのではないでしょうか?
欧米輸入でも2000円以下の商品はたくさんありますからね。
ただ、僕の考えは全く逆で
『やっとやってくれたか』
という様に思っています。
そもそも、僕の記憶が正しければ、
5年ほど前までは送料がかかるシステムだったはずです。
そこでprime会員にメリットをもたせて、
囲い込みをしていました。
それによって、かなりprime会員が増えたのではないでしょうか?
(その後、prime一般共通で送料が無料になり、
一時期prime会員がクレーム出しまくっていたと思います。
primeのメリットがお急ぎ便だけになりましたからね)
それで、今回また以前の囲い込みモードに戻ったわけです。
最近は、音楽、動画、などの無料配信などに力を入れたり、
prime会員限定のセールをするなど、
有料会員の獲得に目に見えて力を入れていたAmazonですが
ここに来てさらに追い込みをかけてきた。という印象です。
僕はこの戦略は正しいと思っています。
Amazon以上に便利なECサイトは今の所まずありませんし、
複数回購入するとすれば、primeに入った方が大きく得です。
また、動画が見られる。音楽が聴ける。という『言い訳』もあり、
非常に加入しやすい状況になっています。
今だけを見れば、ちょっと痛みを伴う戦略ですが、
長期的に見ると必要なことだと思います。
現に、Amazon.comはずっとこの方式でした。
prime会員にならないと送料がかかっていましたよね。
要は、日本よりも早くに囲い込みに着手していたということです。
で、結果はどうなのか?
なんと、Amazon.comでのprime会員数は、
全会員の50%だと言われています。
その50%の顧客が、一般顧客の2倍の買い物をするので
全売り上げのうち約75%がprime会員の購買によるものになっているそうです。
日本のAmazonもここを目指しているものだと思われますし、
こうなっていくと思います。
この戦略による今の損失<この戦略による将来のプラス
だと僕は感じています。
そんなに過度に気にする必要はないと思いますけどね^^
(データはこれから追っていかないとわかりませんが)