Amazon攻略

Amazonセラーセントラル内で遂に自動価格改定が可能に。使い方とそのメリットとデメリット

2016/08/30

いつ来るかいつ来るかと待っていましたが
遂にAmazonが自動価格改定に手を出しましたね。
(メリットデメリットはありますが)

いつやってもいいはずだったのに
なかなか自動価格改定機能をつけないのを見て
Amazonは何かの理由があって自動価格改定ツールを
セラーセントラルに実装しないんだな。
と勝手に理解していましたが、そうでもなかったみたいです(笑)

ということで、まだ初期段階なので
データは出揃っていませんが
今把握していることをまとめてみたいと思います。

 

 

自動価格改定の基本的な使い方

 

実際に色々と使ってみましたが、
操作性はなかなか悪くないですね。

プライスターなどに比べると
まだ使い勝手が悪い気がしますが
十分実戦で使えるレベルです。

 

セラーセントラルの『価格』タブに
『価格の自動設定』という項目があります。
そこをクリックすると最初は解説動画などの
ページに進むと思いますのでそこはスルーします。
(動画では特にたいしたことを喋ってないので無視でOK)

image

次のページですぐに価格設定ができます。

①では、比較する価格を選択することができます。
『ショッピングカート価格』で比較するか、
『最低価格』で比較するか。が選択できますが、
FBA利用商品であれば前者、自己発送なら後者。
ということになりますね。

 

②では、価格設定の方法を選択できます。
(後述しますがこれがやっかい)
『カート価格と同じ価格に自動改定』
『カート価格よりも◯◯円(%)安い価格に自動改定』
『カート価格よりも◯◯円(%)高い価格に自動改定』
の3つから選べます。
うまく使えば非常に効率良く売上を上げられそうな
良い機能ですね。うまく使わないと・・・危険かも。

 

③では②で『カート価格と同じ価格に自動改定』
を選んだ場合の差額を円か%で設定できます。
②で『カート価格よりも◯◯円(%)安い価格に自動改定』
を選択して③で100円を設定した場合は、

常にカート価格よりも100円安い価格に自動改定する。

という設定になるということです。

 

設定が終わりましたら、ルールの名前を記入して
『保存してSKUを選択』をクリックし、
商品の選択画面に進みます。

image

 

上記ページに進みますので、
このページで設定したルールを適応させたい商品を選び
④に下限金額と上限金額を設定し、
⑤をクリックすることで、設定が完了です。
(どうやら両方とも記入必須っぽいです。
どちらかを記入しないで決定するとはじかれます)

 

そんなに面倒ではないですよね?

 

メリット

 

さて。ここからが大事な話。
今回の自動価格改定導入による、
メリットとデメリットの話です。

現状まだデータが少ないですから、
あくまでも僕の意見として読んでいただければと思いますが、
まず、メリットの方からいきましょうか。

 

一番大きいのは何よりも無料ということでしょう。

 

今までも無料の価格改定ツールはありましたが
やはり無料なだけあって機能が悪かったり
精度が良くなかったりと、使えるツールはありませんでした。

結局はプライスターなどの有料ツールに落ち着くわけですが
今回はAmazon自身が作ったツールになるわけです。

Amazonはこのツールにより、売上アップを狙っています。
ですから、このツールに力を入れる理由が十分にあり
有料のツールと比べてもおそらく遜色ない機能が
今後は追加されていくでしょう。

そうなったときに、今の有料ツールはどういう立場をとるのか。
さらにそれを超える価値を提供できるのかどうか?
これ次第にはなりますが、
単純に自動価格改定を無料で、
しかもそれなりの精度でできるというのは
それだけで大きなメリットになります。

 

2つ目のメリットは、価格差をつけられること。ですね。
最安値に自動価格改定できるツールは数多くありましたが
微妙に価格を高くしたり、安くしたりという機能は
意外にも搭載していないツールが多かったんですよね。

 

ご存知のことかと思いますが、
Amazonでは必ずしも最安値がカートを取るわけではありません。
その他の要素を踏まえ、さらに幾分か遊びを持って
カート取得者を決めていますので
少し価格が高いぐらいでもカートが取れることも多いにあります。
(〜5%ぐらいの差なら。ですね)
ですから、
『最安値よりも5%高い価格』
みたいな価格は結構期待値が高かったりするのです。
そういう設定の仕方をこれだけ簡単にできるというのは
大きなメリットですよね。

 

ここに関しては今検証中の
(多分)カート獲得率が上がりそうな
設定方法があります。

 

これは結果が明らかになったら
メルマガか何かでシェアさせてもらいますね。

 

デメリット

 

さて、一方デメリットですが、
すでにおかしなことが起きています。

これまたデータが少ないのでなんとも言えませんが
たまに価格を設定し間違えたりすると
『出品価格が間違っている可能性がある商品を
出品停止とさせていただきました』
というメールが届き、商品の出品が停止されます。
(再出品自体はとても簡単ですが)

で、今回ババーっといろんな商品に対して
いろんなルールで価格設定をしてみたところ、
いくつかの商品が上記理由で出品停止になりました。

実際は特に変な価格ではないのに。です。

おそらく、まだ始まったばかりのツールなので
どこかに異常があるのだと思いますが
このように、まだAmazonも半分試行段階で
運用しているきらいがありますので、
各所で変なバグみたいなものが出てくる可能性は
大いにあります。

何が起こるかわからない分、そこはデメリットになりますね。

 

また、一番のデメリットは『価格競争の超激化』です。

これが一番心配というか、危惧をしています。

 

まず第一に、Amazonに無料でこの機能が実装されたことで
『自動価格改定人口が増える』ことになります。
今までは価格改定ツールの存在は知っていても
有料だから使わない。という方も一定数いたはずです。
まずそういう方がこの機能を使うようになります。
また、そういうツールの存在自体を知らなかった人も
今回はさすがに気づくでしょう。なのでそこでもまた増えます。

ですから、単純に自動価格改定を使っている競合。
がこれまでよりも圧倒的に増えることが予想されます。

 

そして、もう何よりもこれです。
『カート価格よりも安い価格に設定』
Amazonさん。これはやっちゃダメなんだって(笑)

 

例えば、AさんとBさんが同じ商品を出品していて
両者ともに『カート価格よりも100円安い価格に自動改定』
の設定をしていた場合、どうなるでしょう?

 

そうです。

延々と価格改定が自動で繰り返されることになります。
そして、最終的には売値が1円になります。

もちろん、だからこそAmazonはそれを防ぐために
『下限価格』を設定して、そしてそれを必須にしているわけですが。
だとしても下限価格をかなり低く設定しているセラーが2人以上いたら?
起こることは大体同じなのです。
(これは逆もしかりで、無限に価格が高くなる可能性もあります)

 

おそらく、ある程度経験のあるセラーならば、
この価格改定の設定はしないでしょう。
それが自分のためにならないことを知っているからです。

ですが、前述した通り今回のツールは
相当多くの人が使うわけで、
その中には経験も浅く、ツールも初使用。
みたいな方も当然いるわけです。

この記事が少しでもその歯止めになれば良いですが、
どうしても商品によってはエグい価格の下がり方を
してしまうものもあるでしょうね。

 

まぁ、それでもこちらがちゃんと大人の対応をすれば
むしろ利益を確保できるわけですが、
この機能はなくてよかったと思うけどなぁ・・・

 

一応、Amazonが想定する『レアケース』が起きた場合の
ガイドラインというか、解説は以下のページでされています。

→ こちらから

※2016/8/30追記
現状、自動価格改定の設定をするとAmazonポイントが0になってしまいます。
その後、ポイントの設定をすると自動価格改定の設定が保留中になり
以下無限ループになり、自動価格改定とポイントの両立が出来ません。
ここは大きなデメリットですね。
これだったらプライスターなどの有料ツールは手放せないですね。

 

今後の動向予想

 

以上を踏まえた上で、今後どうなるのか?
我々はどうしたほうがいいのか?
について少しだけ書いてみます。

 

まず、大なり小なり変な相場が9月にはやってくるでしょう。
変に値下がりしたり、出品者が一気に減ったりという
現象が各所で見られると思います。

 

まず、最低限『最低価格より安く』の設定はしないようにしましょう。
その上で、異常な値下げが始まったら待ちましょう。
極端に安くなればその分売れますから、
在庫切れを待っても十分に期待値は高いです。

 

そして、その変な相場は多分、そんなに長く続きません。
Amazonが何かの対策をするかもしれないし、
それがなくても大体やっている人が気づきだします。
『この方法はダメだぞ』と。

ですから、直近1カ月ぐらいだけ気をつければいいかなと。

 

それと、有料価格改定ツールを今まで通り使うか否かですが
これはどっちでも良いと思います。

僕はいまプライスターを使っていますが、
とりあえず継続して使い続けます。

 

先にも書いた通り、まだAmazon側のツールの精度などの
データが取りきれていませんので、
もしかしたら『やっぱり有料ツールのほうが効率がよかった』
ということもありえますからね。

しばらくは検証も兼ねて両刀使いでやる予定です。

 

久々にAmazon周りの話題では結構大きめのニュースですね。
最終的に売上アップにつながる、良いツールになってくれればいいですが
まずは動向を見守りつつ、検証しまくってみます。

何か情報があれば提供いただけると非常に嬉しいです^^

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