Amazon販売(輸入・国内)の市場がなぜか飽和しない理由
2016/09/26
僕が輸入ビジネスを始めた2011年ごろ、
今でも覚えていますがネットで情報収集をしていると
『Amazonは飽和している』
『今から参入は遅すぎる』
のようなことがいたるところに書かれていました。
当時は、まだ何もわからない状態でしたから
そんな記事を読んでは
「大丈夫かな・・・」
と心配になっていました。
で、実際やってみて、結果が出てからは
『全然大丈夫やん!』と思いましたし
同じ人が増えないように、
『飽和なんてしないよ!』
となんども発信をしてきました。
ということで、
今回も『Amazonは飽和しない』
ということ、
さらにその理由について
まとめてみたいと思います。
ぜひ、参考にしていただくとともに
勇気にしてもらえると嬉しいです^^
そもそもの市場が大きい
まず、大前提として
『市場の規模』
を考えてみましょう。
Amazonの日本での市場規模は2015年の時点で
9916億円です。
うち、セラーからの手数料は
だいたい2000億程度だと言われています。
(エグすぎる笑)
そもそもこの市場が大きすぎて、
参入者が100人単位で増えたとしても
それは誤差でしかないレベルの大きさです。
年商3000万のそこそこレベルの高いプレイヤーが
100人集まって、年商30億円です。
これでも1/300でしかないのです。
ちなみに、先ほども書いた通り、
2000億円がセラーからの手数料なので
つまりはそこでの売り上げとしては
単純計算で8000億は下らないことになります。
したがって、Amazon本体の売上高が
約8000億円。
各セラーの売り上げ合計が約8000億円。
そのうちAmazonに入る額が2000億円。
ですから、6000億円を
全セラーで山分けしている計算になります。
これだけ大きな市場、
かつ個人が参入してうまく行く可能性が高い
市場が他に存在するでしょうか。
まず、これだけの規模があるということで、
多少の参入者の増減では、
ビクともしないことが想像できると思います。
市場が広がっている
さらに興味深いデータがあります。
2011年当時のAmazonの日本での売上高は
約5000億円でした。
なんとたった5年間で2倍になっているのです。
つまり、当時『Amazonが飽和した』と言われていた
あの時から、Amazonの市場は倍に膨れ上がっている。
仮に、当時から比べて参入者が2倍になっていたとしても
市場における競合の割合は全く変わっていないことになります。
もともと広い市場が
さらに広がっている。
こんな状況下で、飽和が起きると考える方が
ちょっと難しいですよね。
出品者が増えれば増えるほど
新しい商品が発掘される可能性が増え
それによって需要を満たす力が増し
さらにお客さんを呼び寄せる要因になる。
このサイクルでAmazonは
これまでも大きくなってきました。
つまり、成長下において
『競合が増える』ということは
『市場の活性化』『市場の拡大』
につながるということでもあるわけです。
逆に、その市場が衰退期に入ると
市場規模が小さくなっていくわけですが、
それより先か後かに、競合もどんどん減っていき
それも大きな要因となって、
市場が縮小していきます。
卵が先か鶏が先か
のような話ですが、
市場の衰退成長と、競合の増減は
実は一定のバランスでキープされるように
何かの力が働いているんですよね。
そういう意味でも
なかなか現状Amazonが成長している状態において
飽和するということは考えられないと言えます。
競合がいなくなる(ネガティブ)
数年前からこうやって個人物販をやる方が
どんどん増えている状況下で、
際限なく競合が増えていく。
というイメージをお持ちの方が多いとおもいます。
ですが、実はそんなことはありません。
まずはその『ネガティブ』な要素の方を解説します。
確かに、毎年毎年、新たにAmazon販売に
チャレンジされる方はたくさんいらっしゃいます。
しかし、これは当たり前の話ですが、
その中でちゃんと結果が出せるのは
一握りの人たちです。
と言っても、そんなに少ない割合じゃないですが
ささっとやってささっと結果が出るビジネスじゃないですから
うまくいかないで諦めてしまう方も多いでしょう。
この時点で、相当な人数が篩にかけられます。
さらに、仮に結果が出たとしても、
実はそこからの方が大変です。
出した結果を継続していく。
これがどんなに難しいことか。
一般に、起業した人の半数近くは
1年で消えてしまうと言われています。
5年残るのは10%ちょっととも言われます。
ただしこれは、一般に起業したケースの数字ですから
実店舗を持ってリスクを負って勝負した場合の数字です。
これをリスクの少ない個人ビジネスに当てはめていいのか?
という疑問はありますが、
僕はリスクの少ないビジネスにおいても
同じぐらいか、むしろそれ以下の数字になると思っています。
理由は『リスクがないから』です。
リスクがないから、諦めるのが簡単なんですよ。
忙しい。ぐらいのレベルで辞めることもできちゃいます。
リスクをとって借金とかをしていたら
意地でも何とかして続けようとするじゃないですか?
それがないので、撤退しやすいわけです。
そういう意味で、
いくら参入者が増えたとしても
残る人ってそんなに多くないんですよ。
残念なことですが、事実です。
だから、これだけ参入者が多い業界なのに
実感として『競合が増え続けているなぁ』
という気持ちにはならないんですよね。
競合がいなくなる(ポジティブ)
次にポジティブな方の理由です。
撤退する人が多いと言っても
一定数は残っていくのだから
少しずつでも競合が増えるはずです。
しかし、もう一つ競合がいなくなる理由があるんですよね。
それが『成長』です。
Amazon販売って、決して物販のゴールではありません。
むしろモデルだけでいうと、多少脆弱なビジネスモデルです。
その分、初心者には優しいんですけどね。
ですから、Amazonである程度の結果を出して人は
必ずと言っていいほど『さらなる高み』を目指します。
それは、楽天やYahooにショップを持つことだったり
独自にネットショップを作ることだったり。
そこで結果が出るようになると
当然Amazonで販売するよりも実入りがいいですから
そちらに力を注ぐようになります。
このようにして競合が上方向に消えていく。
という現象も起きるわけです。
また、もう少し細かい話をすると、
例えば同じAmazonで販売するとしても
単純転売とメーカー交渉仕入れでは
扱う商品に違いが出てきますよね。
Amazonで販売している。
と考えると競合のような気がしますが
両者は微妙に販売の場所が違うので
実際は競合とは呼べないわけです。
これも同じように
単純転売→メーカ仕入れ
と、上方向へ消えていく流れになるわけです。
つまり、競合というものはその場にとどまるのではなく
下方向にも上方向にも流動しているもので
だからこそ、一点を切り取って考えると
実は時間経過でそこだけ飽和する。
ということってないんですよね。
もちろん、微細な変化は認められますよ。
ただし、それが原因でうまくいかなくなるとか
そういうことにはなり得ないと思うし、
今までやってきてそういう時期はなかったです。
これからのAmazon販売
ということで、『僕は』上記の理由で
Amazon販売に飽和はあり得ない。
と思っています。
あくまでも『僕は』なので、
個人的な意見として捉えてください。
最後に、では今後のAmazonはどうなのでしょうか?
飽和しない。という仕組みは
今回説明した通りです。
しかし、Amazonという市場が衰退期に入ったら
その限りではなくなります。
多少飽和気味になりながら、
それによって競合がだんだん減っていって
少しの飽和状態を保ちつつ、
市場規模が緩やかに衰退していきます。
これはしょうがないことです。
じゃあAmazonの衰退期はいつなのか?
結論から言うとそれがいつかはわかりません。
しかし、はっきりしているのは『それ』が起こるのは
『Amazon以上の存在』が現れたときです。
そのときに、Amazonの衰退が始まります。
盛者必衰。これもしょうがないです。
ですが、よく考えてみてください。
仮にAmazon以上の存在が出てきたら?
ということはその『Amazon以上の存在』が
成長期に入るということですよね。
じゃあそこに乗っかればいいだけじゃないですか。
ですから、そもそも飽和するだしないだって
前提が間違っているというか
考えてもしょうがない話なんです。
仮に飽和していたとしてもしていなくても
結果を出す人は出すし、出さない人は出さない。
そして、なんとか結果を出し知識をつけてしまえば
その市場が仮に衰退期に入ったとしても
ほかで簡単に結果を出せるわけですよ。
だから、そんな些細なことで悩むんだったら
とりあえずやろうと。
起業当初の僕にもそう言ってくれる人が欲しかったです。
まぁ、言われなくてもやったんですけどね( '-' )