最近気になる米Amazonの動向(自社配送に切り替え・prime会費値上げ?)
2016/10/04
Amazonといえば、大企業らしからぬフロンティア精神が特長です。
業界の風習をことごとく打破してきましたし、
空気を読まない俺様っぷりは、
今やGoogleやAppleのような超大企業の特権なのかもしれません。
ということで、ここ最近米Amazonで気になったニュースが
2つほどありましたので、それについて記事にしようと思います!
米Amazonの動向は1年後の日Amazonの姿
ブログなどでもなんども書いていますが、
米Amazonは試験的にいろいろなことにチャレンジしています。
そのチャレンジでうまくいったものは
少しのタイムラグののち、日本に輸入されます。
つまり、たった今米Amazonで行われている新たな出来事は
将来に日本のAmazonでも行われる可能性が高いということ。
ですから、米Amazonの動向をしっかりとチェックしておくことは
輸出は当然ですが、輸入ももちろん、言ってしまえば
国内転売組にも必須の行動になります。
過去にも、スポンサープロダクトとか、Amazonレンディングとか
米Amazonで試用されてそれから日本に入ってきたものが
数多くありました。
それを逆算して取り入れていた人は
ものによっては大きな利益を得ていたと思います。
まぁ、全部が輸入されるわけではないので
なんとも言えないところもあるのですが
知っておいて損はないはずです。
いつも何か気になることがあるとブログやメルマガで
さらっとネタにはしていますが、
今回は直近で2つ気になったニュースがありましたので
それについて解説します。
気になる① 自社配送への切り替え
米AmazonでUSPとFedexとの契約を解除して
完全に自社配送に切り替える計画があるのでは?
というニュースが公開されました。
前からいろんなところで書いてはいるのですが、
Amazonの野望は『流通業物販の完全制覇』です。
そして、その野望は着々と達成されつつあり、
もはや残すところは『配送業』だけなんじゃないか?
という域まで来ています。
そして、ついに最後の砦に着手するか?
ということが話題になっているんですね。
実際、米Amazonは配送コストとして
年間1兆円以上を支払っているらしいです。
(ちなみに売上高の10%にあたります)
それを自社配送に切り替えると、
すぐに1000億近い経費の削減になる試算もあり、
もともとすぐに利益にならなくても
ガンガン投資をするAmazonからしたら、
目に見えてコストが削減できる部分に
着手しないわけがない。とみられているのです。
僕的には、いずれそうなると思っていたし、
だから日本にもこの流れはくると思います。
(流石にそこまでやると政府介入とかありそうですが・・・
流通業が潰れる可能性がありますからね)
まぁ、我々Amazonユーザーからしたら、
料金が変わらなければ別にどっちでも良い。
という考え方もありますし、
まだ日本へその戦略が輸入されているわけではないですから
まだ関係ない。と思ってしまいがちですが、
意外とすぐに影響はあるかもしれません。
例えば輸入の仕入れの際に
・転送会社経由で仕入れるパターン
・直送のパターン
があるじゃないですか。
で、前者はいいとしても、後者はどうなるのか?
USPとFedexが消えたとしたら、
Amazonの配送システムで国家間の配送をしてくれるのか?
意外と微妙じゃないですか?
おそらく、仮に自社配送への切り替えをしたとしても
海外への配送だけは他社委託を残すような気がしますが
なんらかの影響は出そうな気もします。
ですから、僕としてはこれは結構重要なニュースではないか?
と考えていますね。
動向をしっかり見守りたいと思います。
気になる② prime年会費の値上げ?
今年の4月より、米Amazonのprime会員の支払い方法に
『月額払い』が追加されました。
それまでは年額払いで$99だったのですが
(昔はもっと安かったのになぁ・・・笑)
月額$10.99というプランが新しく開設されました。
米Amazonは各国Amazonの中でも、
異常にprime会員が多いことで有名です。
それに輪をかけてさらに会員数の拡大を狙っているわけですね。
輸入をされている方においては、
prime会員になっている方もかなりいらっしゃると思いますので
このニュースはかなり注目度が高いと思います。
前述しましたが、これまでも米Amazonはprimeの年会費を
値上げし続けてきました。
会員数が増え、便利さが充実してくると
primeを解約する人が少なくなりますから
そのタイミングでこれでもかと値上げをするわけです。
だいたいそれと同時に、非会員との差も大きくするんですけどね。
今年の4月には日本のAmazonでも、
非会員は2000円以上まとめて買わないと送料が無料にならないよ。
という改定を行ったのは記憶に新しいですね。
全体的な流れとして、
会員数が増加→会費を値上げ→非会員の条件をきつくする→会員数が増加
というサイクルになっているんですよね。
ですから、会員数を増やす施策を行った後には
だいたい会費の値上げの可能性が高いと言えるでしょう。
まぁ、だとしても年に2000円とか3000円とか高くなるだけなので
ビジネスとしては大したことがない経費なのですが、
この流れが日本に来るとなると、primeの会員数がどうなるのか?
というところが気になってしまいますよね。
戦略的には間違っていないとは思うのですが、
日本人の国民性とは少し合わないような気がするので
これによって覇権を失うようなことにはなってほしくないですね。
配送の件よりは、小さな話題かと思っていますが、
日本にもprime会員の月額プランができるのは
間違いなく時間の問題でしょう。
まとめ
Amazonって本当にフットワークが軽いので
こんなニュースが常に飛び交っています。
大企業がこのぐらいのフットワークだと
どうやっても勝ち目がないですよね笑
ベゾスが存命のうちはこの勢いは止まらないような気がしていますが・・・
我々がそれに対してアクションを起こして
何か変わるわけではないですから、
あんまりバタバタしてもしょうがないのですが、
せめてその動向から、正しい身の振り方を考える。
ぐらいは常にすべきだと思います。
Amazonが日本で自社配送したら、
ダンボーがペイントされてあるトラックが走るのかなぁ。
それはそれで見てみたいなぁ笑