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国内の商品が海外Amazonから輸入したほうが安い。の状況から考えるビジネスロジックの話

2016/11/06

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今回は、普段輸入のリサーチをしていると
たまに出会う『あの現象』を題材にして
ビジネスに対する考え方について書いてみようと思います。

 

『考える』ということはとても大事で、
できているようでできていないケースが多いものでもあります。

そんな部分を参考にしていただけると嬉しいです^^

 

 

国内の商品が海外Amazonから輸入したほうが安い

 

いつも通り輸入のリサーチをしていたときに、
たまたま知っているアニメのフィギュア(国内品)を見つけて、

『これって海外でいくらで売られているんだろう?』

と急に興味が湧いて、Amazon.comで調べてみると・・・

 

なんと日本での販売価格よりも、
Amazon.comでの価格のほうが安いではないか!!

 

なんじゃこりゃー!!!!

 

という経験、したことないですか?笑

 

多分、輸入をしている人の6割以上は、
この経験をしたことがあるはずです。

不思議ですよね。

 

いやいや、これは海外仕様の商品なんじゃない?
と疑って詳しく調べても、
パッケージに日本語がちゃんと書いてあるし・・・
同じ商品なのは間違いなさそうだ。

ということは、これを仕入れて日本で販売すれば
利益が出るじゃないか・・・
これが逆輸入というやつか・・・

と、実際に仕入れてみた人も多いのではないでしょうか?

 

仕入れたことがある方なら分かると思いますが、
結論から言うとこの商品を仕入れても利益は出ません。

というか、購入すると後でキャンセルになります。

 

理由を『考え』れば当たり前に分かることなのですが、
その『考える』ということが非常に難しいというか、
その段階で考えるところまでいかないことが多いんですよね。

 

『考える』癖がついている人は、
その商品を見つけた段階でなんで海外のAmazonのほうが安いのか。
に気づくことができます。

『考える』癖がない人は、
商品がキャンセルになった段階で気付きます。

『考える』ことが苦手な人は、
商品がキャンセルになってもその理由を素通りしてしまい
また同じ状況になったら仕入れをしてしまいます。

 

この違いがすごく大事なんです。
じゃあ、そもそもこのケースが発生する理由ってなんでしょうか?

 

 

無在庫輸出セラーの存在

 

 

輸入ビジネスがあるように、輸出ビジネスがあります。
輸出ビジネスにおいても、有在庫と無在庫、2つのビジネスモデルがあります。

結論から言うと、この状況のほとんどは、
無在庫輸出セラーの怠慢やミスから起こりえることです。

 

無在庫物販のビジネスモデル、
特にAmazonのようなプラットフォーム上のモデルの場合
稼ぐためには大量の出品を必要とします。

100とか200じゃないです。
10000とか20000の世界の話です。

当然、手動でやるわけにはいきませんので、
ツールを使用することとなります。

10000を超える出品と、その価格改定をツールによって行う。
当然、日本での商品の値段も刻一刻と変わっていきますので
それに合わせて販売価格を変えていかないと、
売れたのに赤字。みたいなことになってしまうわけです。

 

そして、そのツールが正常に動いている状態なら良いのですが

・ツールにバグがあって動いていない
・手動で価格改定をしていて、調整が追いついていない
・すでにビジネスを止めているけど出品だけ残っている

などの理由がある場合、
日本の仕入れ価格がぐんぐん上がっても、
Amazon.comでの販売価格は据え置きになります。

 

その状態で我々輸入側からその商品を見たら??

 

先ほどの

 

なんじゃこりゃー!!!!

 

状態になりますよね。

 

大体の場合、こういったことが原因です。

ですから、購入したとしてもセラーにしてみれば
みすみす赤字で販売することになりますので
発送前キャンセルの処理をすることになるわけです。

 

 

考えてみると単純なことも考えないと想像すらしない

 

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上記理由は、言われてみれば『そうだよな』となる理由ですよね?

 

ですが、今回お伝えしたいことの肝はそこにあって

『考えてみると単純なことも考えないと想像すらしない』

という状況に陥りやすい。ということなのです。

 

さきほど

 

『考える』癖がついている人は、
その商品を見つけた段階でなんで海外のAmazonのほうが安いのか。
に気づくことができます。

『考える』癖がない人は、
商品がキャンセルになった段階で気付きます。

『考える』ことが苦手な人は、
商品がキャンセルになってもその理由を素通りしてしまい
また同じ状況になったら仕入れをしてしまいます。

 

と書きましたが、
上記3人のうち、この理由を聞いても全く理解できない。
というレベルの人はいません。

 

単純にどの段階で『疑問に思うか?』の違いだけなのです。

 

『考える』癖がついている人は、
その商品を見たときの違和感ですぐに考え始めます。

こうなっているには必ず何かしら理由があるのだろう。
その理由はなんだろうか?

必然、その答えにたどり着きます。

 

『考える』癖がない人は、
その商品を見たときの違和感では考えることを始めません。
実際に結果が出た後に、それについて考えることを始めて
その理由を想像します。

 

『考える』ことが苦手な人は、
結果が出た後も、そのことを特に疑問に思わず
何もなかったかのように素通りしてしまいます。

 

前述した通り、これらの違いは知識量や頭の良さによるものではなく
単純に『それを疑問に思って、考えることをするか?』だけです。

 

このケースの場合は、たとえ仕入れをしたとしても
実害はほとんどありませんから問題ないのですが、
事前に考えておけば避けられる大きな失敗なども
たくさんあるのが事実です。

あらゆる場面において、
その瞬間に考えている人とそうでない人がいるわけです。

 

両者のこれからを想像すると、
日が経つにつれて、どんどん差が開いていくのは
想像に難くないと思います。

 

 

考える癖をつけよう

 

 

以上のことから

『考える癖』

というものが如何に重要か、
なんとなくわかっていただけたと思います。

 

この癖がない場合、ビジネスの作業をしている最中
一生懸命頭を働かせているつもりでも、
実際は思考停止しているような状態になってしまいます。

『無知の知』

という言葉があって、僕はすごく好きなのですが
つまりは『知らないことを知る』ことが何より重要なのです。

 

そのためには、何か違和感を感じたら
『これはどういうことだろう』
と違和感を疑問まで昇華させる癖をつけないといけません。

それがないと、なかなか自発的に成長していくことが
少なくなってしまうんです。

 

 

これ自体は昔から色々な角度で書いていることなのですが
今回は国内の商品が海外Amazonから輸入したほうが安い。
を題材にして記事にしてみました。

ちょっとでも考える癖をつけようとする
動機になってくれたら、幸いです^^

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