欧米輸入交渉マニュアル

eBayのセラーに交渉をしよう

2017/11/04

ebay

 

 

交渉と一口に言っても様々な交渉先があります。

 

最終的にはメーカー交渉にたどり着くのですが、
それまでの経過として、小さいところに交渉するのも
経験のために重要です。
また、資金が乏しいうちは小口の取引の方が
やりやすかったりもします。

 

ということで、今回は『eBay』への交渉について
解説をしていこうと思います。

 

ぜひ参考にしてください^^

 

 

 

eBayでネットショップを見つけよう

 

 

まずはeBay上で交渉相手を見つけましょう。

 

やり方はすごく簡単です。
まず交渉したい商品で検索をかけます。

 

実際にやってみましょうか。
今回はこんな商品について調べてみます。

 

 

ebay1

 

 

この商品の型番で、eBayを検索してみると・・・

 

 

ebay2

 

 

ズラーっと検索結果が出てきました。
この時点で表示されているセラーに
片っ端から交渉するのももちろんありです。
(後ほど説明します)

 

ただ、もっと効率的に交渉をしたいので
もう少し突っ込んで絞り込みをしていきます。

 

どう突っ込みたいかというと

・完全な個人セラー

ではなくて

・ショップ以上のセラー

に絞り込みたいのですね。

 

eBayでしか販売をしていないセラーの場合、
そもそもビジネスで販売しているわけではない方もいますし
ビジネスだとしてもその規模はかなり小さく
(せどり的なビジネスモデルの場合もあります)
交渉しても先につながりづらいです。

 

ですから、せめてネットショップを運営しているぐらいの規模ですと
交渉する価値がぐっと上がるわけです。

ですから、検索結果一覧から
ネットショップであろうセラーを探していきます。

 

やり方は簡単で『アカウント名』で検索をして
ショップがあるかどうかを確かめる。
これだけです。

 

なのでアカウント名が『khjog8jklj』みたいな
謎の文字列の場合は調べても意味がありません。
アカウント名の時点でショップっぽいセラーを
調べていきましょう。

 

今回はこんなセラーを見つけました。

 

 

ebay3

 

 

ショップっぽい気配が感じられますね。

※ちなみに、この時点でeBay上の評価によって
ある程度選別すると良いです。
eBay上で評価が悪いセラーがやっているショップは
あまり良くない傾向がありますので
評価の悪さが目立つ場合はここで切りましょう。

 

良さそうなセラーを見つけたら
ここからショップ探しをしていきます。

海外のショップを探すわけですから
海外の検索サーバーを使った方が効率的です。

 

基本となるのは『Google.com』です、
僕個人的には『duckduckgo』という検索エンジンが
使いやすいと思っています。

 

duckduckgoについては過去に解説をした記事があります。

 

 

どちらでも良いので、アカウント名で検索をかけてみましょう。
(今回はduckduckgoで検索をしました)

 

 

ebay4

 

 

どうやらショップがありそうな感じですね!
リンクをクリックしてショップをチェックしてみます。

 

 

ebay5

 

 

該当商品を扱っているところを見ると
eBayのセラーと一致したと考えて良いでしょう。

 

これで、交渉先の情報が揃いましたので
直接ネットショップに交渉することができます。

 

 

 

交渉をしてみよう

 

 

次に、実際に交渉をする際のフローをまとめます。
大きく分けて交渉方法が3つあるのですが
どの方法もそれなりに効果があります。

 

色々と試してみてください。

 

 

eBay内での交渉

 

 

一番簡単な交渉方法がこれですね。
eBay内で直接交渉をする方法です。

 

メリットとしては簡単にメールが送れることと
その後の管理が楽なことです。
eBay上で連絡をすれば、返信もeBay内で確認できますので
返信メールが何の商品についてだっけ?と
混乱することはかなり少なくなります。

 

デメリットは前述した『小規模すぎるセラー』も
対象になってしまうことと
直接取引まで持っていくのに手間がかかることですね。

誰にでもメールを送ることができる方法ですので
確かに楽は楽なのですが、
交渉してみたら在庫を1個しか持っていなかったとか
たまたま在庫を持っているだけで、リピートにつながらないとか
そのようなセラーにも交渉をしてしまう確率が高いです。

また、eBay上で交渉をしますので何処かのタイミングで
直接取引に移行しなくてはいけません。
その際はSkypeIDを伝えたり、バレないようにメルアドを
伝えたりするのですがそれ自体が多少リスクですし
(eBayでは直接取引が規約で禁止されています)
面倒ではありますよね。

 

ただ、その楽さは捨てがたいので、
特に交渉を始めたばかりの方はこの方法でやってみるのも
面白いと思います^^

 

連絡方法は簡単です。
商品ページにある該当セラーのアカウントをクリックし
出てきた画面の『Contact』から連絡ができます。
※連絡の理由は『other』を選んでおけば良いです。

 

 

ebay6

 

 

返信が来た場合は『MyeBay』の『Message』に反映されますので
そこでやり取りをすればOKです。

 

 

PayPalのアドレスへの交渉

 

次に、PayPalのアドレスへ交渉する方法について解説します。

 

過去にそのセラーから商品を購入したことがある場合は
セラーのアドレスを確認することができます。

アドレスがわかれば最初から直接交渉ができますので
eBay上で連絡するよりも効率が良いです。

 

まずはそのやり方を説明しますね。

 

PayPalにログインし、取引明細を確認します。
該当の取引をクリックすると以下のような画面が
表示されるかと思います。

 

 

ebay7

 

 

こちらの画面上の『旧バージョンのページに移動して』
のリンクをクリックすると詳細の確認ができます。

移動先にセラーのアドレスが表示されているはずです。

 

 

ebay8

 

 

このアドレスに直接メールをして
交渉してしまえば良いわけですね。

 

ただ、この交渉方法には注意点があります。

 

とても稀なケースなのですが、直接メールを送ったことで
そのセラーが

『なんか直接メールが来たんだけど!』

とeBayに通報することがあります。

 

この場合、eBayから厳重注意を受けたり
場合によってはアカウントに傷が付くこともあります。

ほとんどこんなことは起きないのですが
一応このようなリスクはあるということを覚えておきましょう。

 

あくまでもこの辺りは自己責任で取り組んでください^^

 

 

ショップにダイレクト交渉

 

最後はショップにダイレクトに交渉する方法ですね。
先ほど、eBayからネットショップを見つける流れについて
解説をしましたが、
その後、そのショップに直接連絡をする方法です。

 

例えば先ほどのショップの場合ですと

 

 

ebay01

 

 

上記のように『CONTACT US』という項目がありますので
ここから直接連絡をすることができます。
英語が堪能な方は電話番号もありますので
直接電話するのもありです。
※実際、直接電話ができると成約率が格段に上がります。
慣れて来たら通訳さんを雇って電話するのも
かなり有効な手段となります。

 

 

送るメールに関しては以下の記事で解説しましたので
参考にしてください。

 

 

 

 

ebay交渉の注意点

 

 

最後に、eBay交渉の注意点をいくつか紹介して終わります。

eBay交渉は数ある交渉先の中でも
一番簡単な部類の手法です。

 

ですから、初心者の方にオススメの方法なのですが
その反面注意すべき点もいくつかあります。
特性を理解して取り組むようにしましょう。

 

 

ショップか卸が中心になる

 

基本的に、eBayでメーカー自身が商品を販売していることは
まずないと思ってください。

 

小規模な個人経営のショップが取引先になると
理解しておいた方が良いでしょう。

もう少し大きな取引先に交渉したい場合は
また今度解説するAmazonでの交渉や、
ダイレクトにメーカーを探す方法などで
交渉をすることをオススメします。

 

前述しましたが、資金が乏しいうちは
むしろ小規模ショップに交渉できるeBay交渉は
かなりマッチしています。
状況に応じて手法を変えると良いでしょう。

 

 

中国セラーに要注意

 

eBayに限ったことではないのですが、
中国系のセラーには要注意です。

 

特にブランド系の安い商品には注意してください。
(代表的なところでいうと、ブランド物のキーケースとか
ブランド物の携帯ケースとか)

 

仮に交渉しようとしている商品が上記のような商品でなくても
そのセラーが扱っている他の商品を見ると
そのような商品を扱っているケースも良くあります。
ですので、セラーの評価や国を確認するのも当然ですが
扱っている商品群をチェックすることも重要です。

 

大体、そのようなセラーに交渉した場合

・銀行送金
・ロットが大きい
・電話は通じない

という、怪しい条件になることが多いです笑

 

経験のために一度ぐらい騙されるのもありかと思いますが
それが嫌な方は十分注意するようにしましょう。

 

 

信頼関係を構築することが大事

 

相手が小規模セラーだということもあり、
いきなり大量のロットで交渉したり
大きなディスカウントで交渉したりするのは得策ではないです。

 

一定以上の規模のショップの場合は『交渉慣れ』しているので
それなりに融通がきくのですが、
小規模のショップに交渉する場合は相手が交渉に慣れていないケースも多いです。

 

ですから最初は小ロットで仕入れ、
少しずつ条件をよくしていく方向性で考えた方が上手くいきます。

 

また、メーカーのような信頼性もありませんので
こちらにしてもどんなショップなのかを
取引を通じて確認していく必要がありますね。

あくまでも人対人の取引ですから、
徐々に信頼関係を構築していく必要がありますし
感謝の気持ちなども伝えつつ関係を深めていくと良いです。

 

 

 

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