経理・税金

融資を受ける際に注意すべきことなど(日本政策金融公庫、その他銀行)

2018/09/28

 

 

僕が起業した頃には事業を拡大する際に『融資』
受けるなんてことはまだそこまで浸透していなくて、
受けた人がいたら「おぉ!すごい!!」みたいになっていましたが

今では、むしろ受けるのが当たり前。
みたいな空気になっていますね。

 

もちろん、無借金に越したことはないのですが、
資金が足りない場合には融資は相当大きな助けになります。
然るべきところから借入すれば、金利もほぼ無いに等しいですからね。

 

ということで、そんな融資を受ける際の
ポイントをまとめてみました。

 

具体的な融資成立までのフローなどは
他のサイトでも解説されていますので
そうではなくて、マインド的なところも含めて
解説していこうと思います^^

 

 

 

使用目的は必ず『仕入れ資金』で

 

 

融資の際に必ず聞かれるのが

『資金の使用使途』

です。

 

主に『設備投資』『仕入れ資金』の2択になるかと思いますが
こちらは必ず仕入れ資金を選択しましょう。

 

というのも、後述しますが金融機関が一番に考えているのは
『取りっぱぐれがないか』です。
その為、なるべく返済の説明がつきやすい使用使途を
選ぶのが鉄則なのです。

 

設備投資も立派な投資です。
ハマれば大きな利益を生むこともあるでしょう。

ですが、例えばPCを新調します。
事務所を借ります。
みたいな投資をした際に、
それがどのぐらいのリターンを生むのか?
って説明しづらいじゃないですか。

もっと言えば、確実に売上がその投資によって上がるのか?
すらも説得することが難しいはずです。

 

一方、仕入れ資金の場合は、その説明が簡単です。
利益は置いておいても、仕入れを増やせば売上が増えます。
つまり『かけたお金が返ってくる』わけです。

設備投資の場合はかけたお金が返ってこない可能性があるわけですが
仕入れの場合はほとんど返ってきます。
(絶対ではないですが、比較すると大分印象が違いますよね?)

 

仮に、借入金の一部を設備投資に使いたかったとしても、
基本的には全額『仕入れ』を目的に借りるとして説明しましょう。

 

 

 

結局見られるのは返済能力

 

 

前述した通り、先方が見ているのはこちらの『返済能力』です。

 

借りたお金をしっかりと返す能力があるのか?
それを元に、ビジネスモデルや財務状況を確認します。

 

つまり、面接時や書類においては
そこを如何にアピールできるかが融資の成約、
ひいては融資額に影響します。

 

で、ここはコミュニケーション能力がある方の方が
有利ではあるのですが、
このような面談系の場では、事実よりも説得内容の方が
はるかに重要になります。

 

実際ですね、これから融資を受けるぞ!!って方に
よくアドバイスする内容なのですが、
僕らのやっている物販って、世間一般の物販と比べると
異常なほどリスクが少ないんですよ。

 

まず、在庫をほとんど持たないで済むこと。

今多くの方は1ヶ月〜2ヶ月分の在庫を持って
販売をされていると思います。
これって実はあり得ないことで、
通常は半年とか、一年とかの在庫を持って
販売をしている企業がほとんどです。

僕らはそれを当たり前だと思ってやっていますが、
担当者にとっては結構びっくりする数字だったりします。
ですから、この辺りのことをアピールポイントとして
ちゃんと伝えることが重要です。
「この在庫量でこの売上ってすごくね??」
「全然リスクないでしょ?だから返せる」
みたいに笑

 

 

また、冗談ではなく、モノレートの説明をするのも
かなり効果があると思います。

先ほどの件と同じように

『すでに売れ行きがわかっている商品を仕入れて売る』

のって、これまた異常なのです。

普通に考えたら勝ち確定じゃないですか。
売れるのがわかっていて、利益が取れるのもわかっていて
それを必要最適量だけ仕入れて売るんだよと。
どう考えても売り上げ伸びるよね?と。

 

僕自身も融資を受けた際に(三年前?)
モノレートやAmazonの素晴らしさを
淡々と説明していました。

そのままコンサル受けませんか?
という流れになる程説明しましたが、
かなり納得してくれている様子だったことを覚えています。

 

このように、僕らがやっている物販は、
実はリスクがかなり少なく、成功率がかなり高いビジネスなのです。

 

融資を受けて資金が増えたときに、その効率的なビジネススキームで
しっかりと仕入れに回していくんだよ。
と言うことがちゃんと説明できれば、
『返済能力』に関するチェックはかなりの確率で解決できると思います。
(その時点で複数から借金があったりすると、
「じゃあなんでこんなにショートしているの?って話になっちゃいますが)

 

自分のビジネスを相手にオススメするレベルで
説得の準備をすると良いでしょう。

 

 

 

返済する意思があるかどうか?

 

 

当たり前の話ですが『返済する意思』が感じられなければ
印象は最悪となります。

 

もちろん、返さないつもりで融資を受ける方は
まずいないと思いますが、
『つもり』ではなく、相手にどう映るかが全てです。

 

ですから、相手目線で見たときに
『この人は真剣に返済のことを考えているな』
と思ってもらうのが重要なのです。

 

言葉で「絶対に返しますから!!」と言っても意味はないです。
態度で示さなくてはいけません。
そこで、一番効果が高いのが

『みっちりと事業計画を作る』

ことです。

 

ここ数ヶ月の数字の動きを踏まえ、
融資がおりた後の事業計画を数字を交えて細かく作っておく。

ここが細かければ細かいほど、
信頼度は増します。

「真剣に考えているんだな」

と思ってもらえます。

 

例えば、何かトラブルが起きたパターン、
もしくは更にうまくいったパターン。
など、何種類も予想書類を作っておくとなお良いですよね。

 

正直な話、そうやって作った計画書を
隅々まで見られると言うことはありません。

 

僕が融資を受けた際もそれなりの計画書を持参しましたが
どう考えても全部見ていない様子でしたし、
担当の方って別に経理のプロでもビジネスのプロでも
なんでもないので、
見てもわからないと思うんですよね。

だから『やっている感』が何より大事なのです。

 

これとこれを用意してください。
と指示されたら、
それにもう2つぐらい余分に書類を作っていき
誠意を見せること。

 

そのちょっとの労力で、印象はかなり良くなります。

 

 

 

就職面接よりよっぽど簡単です。

 

 

融資を初めて受けるときって皆さんビビります。

 

そんなときには

「就職面接とか、アルバイトの面接と同じだから
あんまり大げさに思わなくて良いですよ。」

と伝えるのですが、
言ってしまえば就職面接なんかよりよっぽど簡単です。

 

今回書いた通り、融資の面接などで見られているのは
『返済能力があるか?』『返済の意思があるか?』
の本当にシンプルなポイントだけです。

そこさえ説明できてしまえば、
属性がめちゃくちゃ悪くない限り大体借入可能です。

 

準備だけはガチガチにして、
後は当日自分のやっているビジネスを自信を持って
オススメすれば良いだけです。

 

融資を受けた方の話は星の数ほど聞きましたが、
圧迫面接的な感じになったってのはほとんど聞かないです。

 

むしろ、担当の人もできれば融資を通したいわけで、
こちらの味方になって「上に話を通すためにはこんな情報も必要です」
みたいな感じでアドバイスをくれたりします。
(ここら辺は本当に担当によるのだが)

 

悪いことをするわけではないですから、
堂々とやり取りをしましょう!
さすれば更に融資が通りやすくなるはずです^^

 

 

きっと、融資を受けたいけど躊躇している。
と言う方も少なくないはずです。

でもここに書いた通り、そんなにたいそうなものではないし
ポイントさえ押さえれば普通に借入可能です。

 

なかなか手がつけられない。って方は、
ぜひ直接日本政策金融公庫に電話するか、
商工会議所に電話してみてください。

大体そこから勝手に話が進みますので。

 

時は金なりです。
無駄な融資はよろしくないですが、
融資によってかなり時間を短縮できるのも事実ですから
ぜひトライしてみてください^^

 

 

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