ビジネスマインド

論理的思考力について

2019/02/11

 

 

 

先日Twitterや音声でも投稿したのですが
個人的にすごく腑に落ちたネタなので
ブログでも書かせていただきます。

『論理的思考力』

はビジネスにとっても影響ありますよ。
って話。

 

 

 

論理的思考力とは

 

 

Wikipediaさんにお願いしようと思ったのですが、
どうやら論理的思考力って単語は公式にはないみたいです。

 

論理的思考(ロジカルシンキング)だとウィキさんにありました。
しかしどうやらこれ自体も元からあった単語ではなく
(海外などでは一般的ではないらしい)
日本のコンサルティング会社が流行らせた言葉のようです。
完全に洗脳されていますね。

 

ってなわけで、独断と偏見で解説しちゃいますが、
論理的思考力とは

『物事を道筋立てて考える力』

です。

 

何か解決したい問題があった際に、
その問題を客観的に分析し、
適切な解決策を提示し、その是非を考察する。

それらを感情や直感などのノイズを省いた上で
如何にスムーズにこなすことができるか?
そんな力だと捉えています。

 

ビジネスで結果を出しやすい人、そうでない人の違いは
様々ありますが、
その中でも『論理的思考力』の多寡は相当大きな要素だと考えています。

 

良く、トライエラーが重要だ!
なんて言われますが、そもそも『トライ』の部分が
間違っていたら話になりません。

その『トライ』の部分の精度を高めるためには
どうしたって『論理的思考力』が必要になるのです。

 

 

 

独学で結果を出している人の特性

 

 

僕の周りでもそうなのですが、
結構大きな結果を出している人って

『独学でここまで頑張りました。』

みたいな人が結構な割合でいます。

 

皆さんもそれは感じていると思います。

 

だからこそ

「独学とコンサル受けるの、どっちが良いですか?」

というご質問を多くいただくわけです。

 

でも、これって
『独学でやったから大きな結果が出た』
わけではなくて
『独学で大丈夫な人だったから大きな結果が出た』
の方が解釈としては正しいと思っています。

 

そもそも、独学で失敗する人の方が圧倒的に多いので
僕自身も安易に独学をオススメはできませんし。

 

例えば、コンサルティングを受ける。とは
『自身よりも経験のある人間が、経験したことがある
ルートを先回りして提示してくれる』
ことです。

 

独学の場合はこの『ルート』を自分で構築する必要があります。
そして、構築したルートを最後まで信じ抜いて
進み続けることが求められます。

 

ここに2つの難しさがあるんですよね。

 

 

1つ目は『ルート構築』です。

ここがまさに論理的思考なのですが、
周辺にある情報と、自身の環境を加味した上で
最適なルートを求めるわけですね。

経験していないことを、
自分の中にある知識のみで想定し
構築していかないといけないので
これは至難の技です。

 

2つ目は『それを信じること』です。

ルートに根拠があれば良いですが、
そうでない場合、そのルートをいつまで信じられるでしょうか?
きっと少しでも不穏なことが起きたら
一旦立ち止まってしまうのではないでしょうか?

 

この二つを満たすのがすごく難しいため、
独学で結果を出すことはそんなに簡単なことではないのです。

 

一方、論理的思考力が優れている方の場合、
まず『ルート構築』がとても上手にできます。

それこそ、そのルートを経験したことがある人と近い形で
情報の結合をすることができます。

同時に、論理でルートを固めているわけですから
そこに一定の自信を持っています。
そのため、仮に道中で何か不穏なことが起きたとしても

「このルートが間違っていた」

とは考えず、

「何か他に解決するべき要素があるのか?」

と思考します。

 

この差は圧倒的ですよね。
前に進むエネルギーが全然違います。

 

もちろん例外的に気合がすごすぎてうまく行く人とか
先天的にその業界にマッチした人とかはいますが、
あくまでも希少な例外です。

 

独学でうまくいった方のそのほとんどが
『論理的思考力』に長けていると思ってよいでしょう。

 

だから、独学でうまく行く人が仮にコンサルティングを受けたら
もっとスピード感のある結果の出し方をするでしょう。

 

まぁ、そういう性質の人ってのは自分である程度できることを
知っていますので、そもそもコンサルに興味を持たなかったりするんですけどね。
(その意味では少なくともビジネスをしていく中のどこかで
論理的思考力を身につけないと延々とノウハウ代を払い続けることになる)

 

 

 

論理的思考力の多寡って何?

 

 

一応補足しますが、独学でうまくいくタイプの人は
かなり少数派です。

 

言い換えると『論理的思考力』が優れている人は
かなり少数派。

 

もっと細かく言うと
『この業界で論理的思考力が優れている人はかなり少数派』
ですね。

 

あえて『この業界で』と付け加えたのには理由があって
多くの場合論理的思考に長けている人は
この業界に来ません。

なぜかと言うと、社会に居場所があるから。

 

基本的には求められる人材になっているケースがありますので
そんな中でこの業界にわざわざ来る人は

・極端に大きな目的がある
・極端に社会不適合

のどちらかであると思われます。

 

なので、まだまだかなり少数派なんですよね。

 

ですから逆に言えば
『比較的論理的思考が苦手な人が多い業界』
でもあると思ってます。

 

一応書きますが、この能力があるから人間的に
優れているってことじゃないですからね。
論理的思考力があってもクズみたいな人間なんて
いくらでもいますから。(僕含め)

 

その前提で『論理的思考力』が優れている人って
結局何が得意な人なのでしょうか?

 

僕の仮説としてはそれは

『数学的思考プロセス』

にあると思います。

 

つまり、論理的思考が得意な人は
物事に対して数学的思考プロセスで脳を働かせているってこと。

 

その為、そのような人は

・学生時代に勉強しなくても数学が解けた人
・謎解きやパズルが得意な人
・映画を見ていて結論が簡単に予想できる人

であることが多いはずです。

 

逆に論理的思考が苦手な人は

・数学が苦手だった
・謎解きとか考えるのもしんどい
・映画を見ても意味がわからないことが多々ある

であることが多いはずです。

 

数学的思考プロセスについて補足すると、
例えば

 

『A君が3km離れた学校まで時速4kmで歩いて行きました。
忘れ物に気づいたお母さんが15分後に時速8kmで
A君の後を追いかけました。
お母さんがA君に追いつくのはA君が家を出てから
何分後のことでしょう?』

 

みたいな問題があった際に、
要素を整理し、数式を作るまでのプロセスです。
簡単に言うと。

 

この場合

A君は時速4kmで学校へ

お母さんは時速8kmで学校へ(15分間のハンデ)

学校までは3km

と要素を分けることができます。

 

簡単に解を出すこともできるのですが
思考プロセスの説明なのでめんどくさく解いていきます。

 

まずひとつ気になるのは

『お母さんが追いつくまでにA君が学校に着いてしまったらどうなるか?』
というノイズですね。

 

その場合、こう言い換えることができます。
『A君は3km先の学校に到着すると時速0kmで歩くことになる』
なのでこれが発生してしまうと計算がより面倒になると予想できます。

 

まぁ流石に文章見た感じ、学校に着くまでにお母さんが追いつくことは
容易に想像ができますのでここは考えなくても良いのですが、
仮に考えるならば、A君が家を出てから学校に着くまでの時間を
出しておくと良いです。

3kmを時速4kmで、ですから45分で着く計算ですね。
つまりお母さんが追いつくまでの時間が35分ならば
A君が時速0kmで歩くことは考慮しなくて良いとわかります。

 

その上でA君とお母さんの関係に着目しましょう。
A君の進む速度は時速4km、お母さんは時速8km。
つまり『お互いの距離は時速4kmで縮まっていく』
置き換えることができますね。
この思考ができればあとは簡単です。

 

『A君が家を出て15分後。その時点でいる距離まで
時速4kmでどのぐらいかかるか?』

 

これを求めれば、お母さんが追いつく時間がわかります。

 

つまり

A君が15分後にいる位置

時速4kmで15分→1km地点

時速4kmで1km歩くには→15分

お母さんが家を出てから15分後にふたりは出会う

A君が家を出てから30分後のこと

35分以内なのでまだ学校には着いておらず
時速0kmを考慮する必要はない

よって答えは『30分後』
解にたどり着くことができます。

 

面白いですよね。
A君とお母さんのいる位置を事細かに計算しないと
いけないように見える問題が、
両者の速度の差だけで割り出せてしまうわけですから。

 

実際に計算してみると、

時速4kmで30分歩くと2km
時速8kmで15分歩くと2km

ですからぴったりと一致します。

 

このような思考プロセスを如何にシンプルにこなせるか?
これが『論理的思考力』です。

 

そして、ビジネスにおいても
だいたい思考のプロセスって同じなんですよね。

・まずは問題を正しく把握する
・要素を分解してシンプルに捉える
・仮説を立て整理する
・今ある条件で出せる解法を考える
・実行する
・ダメだったら最初に戻る

要はこれがトライエラーであり、
ビジネスにおける基本の思考プロセスです。

 

数学の文章題を解くのとやっていることは一緒なのです。

 

 

 

後天的に能力を伸ばすことはできるのか?

 

 

稼げる人、そうじゃない人。の違いは様々ですから
これがないと無理!ってのはないです。

 

しかしその組み合わせで成功確率が算出されているのは
それはそれで事実なんですよね。

 

ですから偉そうに

稼げる人はこう!
そうじゃない人はこう!

と発表しているだけでは何の意味もない。

『あ、そうなんだ。』
で終わってしまい、生産性がないです。

 

大事なのはじゃあそこを改善することができるのか?

 

今回のケースで言えば

『論理的思考力は後天的に伸ばすことができるのか?』

というアプローチです。

 

僕の個人的見解ですが、これは可能だと思います。

 

そもそも、先ほども書いた通り、
論理的思考は数学的思考と言っても良いぐらい
非常に強い関連性があります。

じゃあ数学的思考力は遺伝で決まっているのか?
と言ったらまず違うじゃないですか。

もちろん、地頭の良さとかはあるかもしれませんが
多くの場合、幼少期、青年期の教育に
その要因があるはずですよね。

ってことは後天的要素なんですよ。

 

もちろん、未成年と大人とでは
脳の柔らかさも記憶力もまるで違います。
ですから、当時と比べたら大変に労力はかかるとしても
後天的に論理的思考力を向上させることは可能なのです。

 

で。

僕的には様々ある必要能力の中でも
『論理的思考能力』はその上位に君臨するものだと思っていて
であるならばここを改善できる何かがあるならば
それは多くの方のプラスになると感じているんですね。

まぁその方法は見当もつかないんですが笑
(思考方法を情報として渡しても意味がない類のもので
実践を経由して身につけるものだから)

 

例えばですけど、

『みんなで数検を受けよう!!』

みたいな企画なら、ふざけているようで
なんなら一番効果ありそうなんですけどね。

 

この辺りはいろんな人に話を聞きつつ、
何か面白いことができそうだったらやります!

 

少なくとも、そんなことしなくても
ビジネスをしていれば少しずつですが
論理的思考能力は向上していきます。

しかし、特に自分で思考もせずにやっているだけでは
その成長の速度は遅く、止まっているのと一緒です。

少なくとも、今こなしているビジネスに
真剣に頭を悩ませて毎日悶々とすることは
どう考えても必要ですね!

(ビジネスの場合は行動にコストとリスクがかかりますから
思考の数をこなすのが難しいんですよね。
なので数学問題とかでそれを代用できないかなぁとか考えたり)

 

ちょっとでも参考になると嬉しいです^^

 

 

 

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