ビジネスマインド

ダイナミックプライシングは転売を潰すのか?

 

こんばんは( '-' )/
としぞーです。

 

炎上動画がなぜかまた流行ってますが
『その行動をネットにあげて
炎上すると想像できない感覚がやばい』
って意見が大多数のように思えるのですが

もっと手前の話で、
どう考えてもそうやって燃えると
直属の上司とか、同僚に迷惑かかるじゃないですか。

 

そっちの方がより想像しやすいと
思うんだけど、
それの方がよっぽどやばいと思います。

 

 

さて。

 

 

今日は

『ダイナミックプライシング』

の話です。

 

お聞きになったことがある方も
多いと思いますが、
『変動価格制』のことですね。

 

直近ですと、
プロ野球のオリックスバファローズ
チケット販売にこの仕組みを
導入すると発表しました。

 

実はもしかしたらこれが
我々物販プレイヤーにも
大きな影響を与える可能性がある
技術だってことをご存知でしょうか?

 

チケットの販売を
『ダイナミックプライシング』で。

と聞くと真っ先に頭に思い浮かべるのは
『転売対策』ですよね。

 

確かに、チケット転売って
定価でチケットを購入して
品薄状態でプレミアになった段階で
数倍の値段で売る販売手法です。

 

そのため、最初っから需給を判断して
チケットの値付けが行われている場合、
そもそも転売が成り立たなくなるわけです。

そう考えると確かに対策になってます。
(事実楽天とかではすでに行われていて
転売が減ったと言う情報も)

 

 

しかし、真の目的はそれではなく
純粋な利用者の増加です。

 

ダイナミックプライシングは
主に価格変動をAIの判断で
行う仕組みを指しますが、

 

例えば昔から

『雨の日は20%オフ!』

とか

『オープンから19時までは
ハッピーアワー!
ドリンク全品半額!』

とか

『平日午前限定の朝市!』

とか。

 

来客が薄い日や時間帯に
キャンペーンを当てがって
事実上値下げをしたりしているじゃないですか。

 

これを、もっと効果的にやろう。
(今までは値上げが難しかったが
この概念が広まると値上げも可能になる)
ってのがダイナミックプライシングなわけで
まさに、顧客増を狙った仕組みなのです。

 

 

実は、もうすでに近いものは
世の中にたくさん存在していて。

 

例えば配車サービスの『Uber』
混雑具合を計算して、
乗車料金が自動で増減する
仕組みを採用していますよね。

 

また、アメリカのスポーツのチケットは
(特に野球とバスケ)
ほぼダイナミックプライシングを採用しており
しかもそれによって
多くのチームの収益性が増しています。

(こう言うダイナミックプライシングの技術を
専門に持っている会社もある。)

 

また、もともとその流れがあった
『電気料金』に関しても
今AIによる変動制料金体系の
実験が行われています。
(もともと昼は高くて夜は安い。
みたいな料金体系でしたが、
これをもっと細かく状況を見て
設定するイメージ)

 

変な話、Amazonなんて
AIではなく僕らが切磋琢磨することで
事実上ダイナミックプライシングの
歯車になっているわけですが笑

 

 

んで。

 

今後、もっとこの感覚って広がるはずなんですよ。
そもそも、オフシーズンとGWで
航空券の値段が10倍違っても
誰も文句言わないじゃないですか。

でも、ラーメン屋で同じことが起きたら
多分炎上しますよね。

 

しかし、やっていることは同じですから
これは慣れなんですよ。
『そう言うもの』って概念が広まったら
みんな普通に受け入れちゃうのです。

 

そう考えると、ECに関しても
今後そのような流れは必ず来ると思います。

 

過去になんかのアイディアで
出したことがあると思うのですが、
商品代金を顧客が決められる
ECサイトとか普通に流行りそうですし。

 

それをAIが決めるのか?
はたまた他の工夫で決めるのか?
色々と方法はあるのですが、
少なくとも

『商品の定価は常に一律』

って概念は古くなると思います。

 

変動して良いし、
根本を考えたら変動すべきなのです。

 

ビジネスにおいて
『価格設定』って
相当上位の必須テクニックなのですが
もしかしたらそれがいらなくなる日が来るかも。

そして、そんな世の中になったら
より『クオリティの低い商品・サービス』は
生きていくことが出来なくなります。
(それらのコンテンツが生き残っている理由は
価格設定とセールスの賜物であるため)

 

一個人としては
とってもありがたい流れでありますが、
物販プレイヤーとしては
考えないといけないことが増えるわけで
ちょっと大変かもしれませんね。

 

 

いや、今でも例えばフェラーリとかって
同じような概念で経営しているわけです。

あの車を数千万出しても欲しい人が
いるから成り立つ商売で、
欲しい人を常に作るようなブランディングを
しているってことですからね。

仮に価格をAIに決めさせても
フェラーリとかエルメスとかの
ハイブランドはそのままの価格になるか
むしろ値段が上がるのだと思います。

 

 

それよりも僕らの扱うような
低価格〜中価格の商品。
この辺りは何も手を加えないと
基本値下げの方向に引っ張られることになります。

 

今年はOEM・ODM系が流行っていますが
メーカーになるのであれば、
この辺りをしっかり考えることは
絶対に必要だと感じますね。

 

少なくとも、
ダイナミックプライシングに関しては
かなり面白い仕組みなので、
ぜひ色々と調べてみてください^^

 

今日はここまでです!
また次回お会いしましょう^^

 

 

 

PS

 

メルマガとかブログとかも
AIに価値を判断させたら
面白いですよね。

有料メルマガとか
需要とかファン度によって
価格が変動したら楽しいし、
何より提供者側が価格を上げようと
努力する。ってのがミソです。

ビジネスとしては
ボッタクリが出来なくなるので
しんどい人はいるだろうけど
より素敵なサービスが出やすい
環境になっていく気がしますね!

 

 

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