ビジネスマインド

上位のビジネスモデルで成功するためには何か『情熱』を持たないといけない。って話

 

 

 

僕がこの業界に入ってきたときに
一番流行っていたビジネスモデルは『せどり』でした。

 

輸入ビジネスなんかもかなり影が薄くて、
輸出なんて以ての外。

 

また、今流行りの代理店、OEM系の情報なんて
まず見ることはありませんでした。
ある意味『あっちの世界の話』ぐらいにみんな思ってたんじゃないかな。

 

んで僕はその中でまず輸入を選んでせっせと作業して、
結果が出てからはせどりにも輸出にも中国にもOEMにも代理店にも。
中途半端に手を出しては逃げる。を繰り返しているのですけれども(笑)

 

 

あれからたったの6,7年でこうも変わるかね?
ってほど、我々を取り巻く環境は大きく様変わりをしています。

 

そして、今より上位のビジネスに挑戦しやすい環境ができているからこそ
僕は声を大にして言いたい!
『それ、そんな簡単じゃねーから!』
と!!!

 

今日はそんな話!!

 

 

 

ビジネスモデルの進化=競合の強敵化

 

 

わかりやすいビジネスモデルの進化のパターンを
一つの例に挙げて考えてみたいのですけれども、

 

例えば

輸入転売→輸入交渉→ODM,OEM

って流れがあります。

 

輸入転売である程度結果が出たが、
仕入の労力を削減したいしアカウントリスクも気になる。
そこで輸入交渉に移行。

輸入交渉で結果が出たはいいものの、
相変わらず競合との戦いは続いていて疲れてきた。
こうなったら自分がメーカーになるしかないと
OEMやODMに取り組み出す。

 

この流れの中に今いる人、少なくないんじゃないでしょうか。

 

確かに、普通の流れといいますか、特に変なところはないです。
が、忘れてはいけないのは戦う敵は常に同じではないということ。

 

語弊を恐れずに言えば、
転売の敵なんて大したことないです。
ある程度経験を積んだプレイヤーからしたらヌルすぎます。
縛りプレイでも勝てる程度です。
(能力の差じゃなくて、経験の差です)
だから、僕は意外とヌルい転売の市場で
延々と稼ぎ続ける考え方も一つの手法だと支持しています。

 

交渉になれば転売を卒業した人間同士の戦いになりますから
それなりにレベルは上がります。
でも、まだまだヌルい。所詮、ビジネス初心者に毛が生えたレベルの
競合が集まる市場です。
(なので交渉系で長く稼ぎ続ける考え方も強く支持してます。)

 

これが『メーカー系』になると途端に環境が変わります。
前述した通り『交渉卒業組』もいますからその意味ではストレートに
レベルは上がっているのですけれども、
その場合はそれ以外にも『違う場所からの刺客』がいるのです。
要は、個人ビジネス(ネットビジネス)のようなものを経由せずに
その業界に入ってきた人や、すでにいる人。
またはそれなりの資本を持つ企業。

 

単純比較はできませんが、ものを作って売る以上、
任天堂もライバルになるんだよと言っても嘘ではないわけで。

急に競合のレベルが上がってしまうのです。

 

最初はAmazonだけで販売したりしますから
なかなかそれは見えにくいのですが、
やっていることはまさにメーカーなので
(と言うか、小さい規模から始めてもOEM以上のビジネスやる場合
最後はメーカーにならないと意味がないので)
そのうちに競合が鬼強いことに気づくはずです。

 

それだけ大変な場所にジャンプアップするんだ。
ってことを理解して参入するなら良いのですが、
そこはあまり見えない状態で
『こっちの方が効率よく稼げる』
ってイメージで始めてしまうと後でキツくなります。

 

ちょっとそんな風潮を感じるので
これに関しては定期的に警鐘を鳴らすようにしています。

 

正直『効率よく稼ぐ』だけだったら転売もしくは
交渉系のビジネスにとどめておいたほうが良いです。
それが一番楽。

 

残念なことを書きますが、
どんどん物販のビジネスモデルを向上させていけば
『競争』と無縁になる。と思っている人も多いですが、
それは幻想なんですよね。

 

ビジネスである以上、どこまでいっても競争なんですよ。

 

相乗り出品が非常にわかりやすい競争に見えているだけで、
メーカーなんかはもっと熾烈な競争を見えないところで
しているわけですから。そうじゃないと潰れたりしないですし。

 

だからこそ『効率』だけを求めてビジネスモデルを
向上させていくのって危険なんです。
どこかで折り合いを付けなければいけない。

 

そして僕自身はその折り合いがメーカーになるかならないか?
辺りに存在するのでは(個人差はあるが)と考えています。

 

メーカー(OEMとかも含めます)系でビジネスをしたいなら
『効率よく』『たくさん稼ぐ』意外の『何か』を持っていないと
かなり厳しいと思います。これ、断言できます。

 

そして、その中でも必要だと思うのが『情熱』。
ライバルとなる敵のことを考えると理解できるはずです。

 

 

 

強い敵とは?

 

 

上位のビジネスモデルにおいての『強い敵』には2種類のパターンがある。
と思ってください。

 

 

1つ目の敵は『規模的強敵』です。

 

個人規模とは比べようもない資本を持っている企業、
または同等の信用を備えている企業のことです。

結論から言うと、ここと戦ってもダメ。
戦うだけ無駄です。
もし戦って勝ちたいならまずは自社を上記の規模まで伸ばしましょう。

基本的にはこの強敵の間を縫って戦うのが鉄則です。

 

 

2つ目の敵が『能力的強敵』です。

 

規模は我々と変わらないけども、

・その分野の能力に優れている
・その分野に異常な執着や情熱を持っている

敵のことですね。

 

そして、これらの敵が所謂『個人ビジネス上がり』の
プレイヤーだけだったらまだマシなのですが、
そうではない別の角度からの参入者も、
この市場には沢山いますので(むしろそっちの方が優位か)
ライバル設定としてはそこを抑えないといけません。

 

彼らは

『稼げるから』『効率が良いから』

だけでこの業界に参入しているわけではありません。

 

商品を創造する天性の才能を持った人や、
商品をマーケティングする才能の塊や、
この分野に特化したプレイヤーがワラワラいます。

 

彼ら彼女らは、その分野の平均的な能力を持つ人間が、
勉強し、経験し、失敗し、やっと実現させるレベルのものを
『なんとなく』『やってみたら』できてしまう存在です。
簡単にできるからその作業は楽しく感じます。
楽しいから能動的に動く、そして結果が出る。
所謂無敵状態。スター状態のマリオが更にヨッシーに乗っているようなもんです。

 

また、ある商品に異常な執着や情熱を持ったプレイヤーもいます。

彼らは能力の多寡は問わずに、純粋にその商品のことが好きで、
心から世の中に広めたいと思っています。
または、物販をやること自体を誇りに思っていて
その仕事を天職だと感じているか自分にはこれしかないと信じて疑いません。

こういう人達は腹の括り方から違います。
そんじょのことでは諦めないですし、
その情熱は人を動かします。
スター状態が終わらないマリオみたいなもんです。

 

このような人たちと同一線上で戦わないといけないのです。

 

これを読んで『戦わないといけないのか、大変そう・・・』
と思ったあなた!!
多分、このビジネスはまだやりどきじゃないです。
もう少し様子を見ても良いと思います。

 

前述した人種であれば上記の文章を読んで

『いや、だからこそやりがいあるよな』
『そうそう!求めていたのはそんな刺激的な市場!』

みたいに感じるクレイジーな人たちですので。

 

かと言って、今が違うから一生上位のビジネスモデルに
チャレンジしないほうが良いのか?と言うと、そうではありません。

 

まずは自身の『情熱』ってどこに存在しているのか?
それをつかむことが第一歩です。

 

長くビジネスをする以上、どっかで自分の情熱とやっていることを
リンクさせないと継続が辛くなります。(これまじで)

ってなわけでここからが本題!
(前置きで3000文字・・・)

 

 

 

自分にはどんな情熱があるか?

 

 

皆さんの中にはどのような情熱があるでしょうか?

 

あくまでも僕個人的な分析ではありますが、
ビジネスにおける人間の『情熱の対象』って
5つぐらいにざっくり分けられると考えています。

 

まずはそれを挙げてみたいと思います。

 

 

創造

 

一番わかりやすい対象ですね。

いわゆる『0→1』の要素です。

 

何かを作り出して、それが世の中に浸透したり、
それを利用した顧客が喜んでくれたり、
そのこと自体が嬉しかったりとか、
そもそもアイディアが形になることが喜びだったり。

そのような情熱です。

 

ここに情熱が芽生える人はシンプルにメーカー系ビジネスに向いています。

過去にもこんな記事を書きましたが

 

商品を世に送り出すビジネスモデルにおいては
これから先『どんな商品か』よりも
『その商品にどんなストーリーがあるか?』
『どんな人間(企業)が作った商品か?』
が大事になります。

 

物が溢れた大量消費の時代、
単に便利だからで商品が選ばれる環境は
去りつつあります。

 

ましてや『この商品だったら儲かるかも』などの動機では
情熱でぶつかってくる競合に勝つことが困難です。

 

大げさですが商品を愛せるか?が分岐点になりますので
如何にそこに情熱を傾けられるかが重要です。

 

実際、メーカー系ビジネスでうまくいっている人の
顔を思い浮かべると、そのほとんどが情熱モンスターで、
その情熱は『創造』の方向を向いています。

その人達が自分のビジネスを語るとき、
稼ぎの額とか、会社の規模ではなくて
『商品自体のこと』を嬉しそうに語るんですよね。
こんな経緯で思いついたんだよーとか
こんな評価をもらっているんだよーとか。

 

ちなみに、僕はここにはあまり情熱が湧かないタイプです。
(0ではないけど)

なので、彼らに同じフィールドで勝てるとは
到底思えないのです。

 

 

 

保守

 

何かを守ることに喜びを感じるタイプです。

 

会社員タイプの人に多い情熱のベクトルなので
起業家には珍しいですが、
それでもこのタイプの人も一定数はいます。

 

新しいビジネスモデルを立ち上げたり、
イノベーションを起こしたりみたいなことには
あまりモチベーションが湧かないけど、
現状を卒なくキープできたときに大きな喜びを感じます。

 

だから、比較的継続も得意だし、
急な拡大を好まない代わりに、安定性が強い。

 

ある作業があったときに、
『その作業を如何にミスなくスムーズに行うか?』
などに興味を持ち、それが達成されたときに
大きな成功体験を感じます。
(創造型の人はここら辺無頓着)

 

どちらかと言うと、会社の二番手の位置に
いると最大の能力を発揮する人間なのですが
個人規模のビジネスにおいては
むしろ一番生き残る確率が高いタイプでもあると思います。

 

 

 

競争

 

誰かと競争をして、勝つことに情熱を傾けるタイプです。

 

個人ビジネスにおいて初速が一番早いのが
この情熱を持った人です。

平たく言うと極度の負けず嫌い。

 

僕の知っている範囲でもこのタイプの人は
転売初めて数ヶ月で100万稼いだり、
ちょっと普通の人では怖いレベルのリスクを
平然と負える異常者が多いです(笑)

敢えて異常者と書きましたが、
競争に情熱を持つ人たちは多くの場合
『異常者』と呼ばれるのを好みます。(笑)

 

営業などにものすごく向いているタイプですが、
経営者(どちらかと言うとプレイングマネージャー)
としても大きな結果を残す可能性があります。

 

一方で、競争相手を上手く見つけられないと
いきなりモチベーションがダウンする傾向もあり
(燃え尽き症候群的に)
若干行動にムラがあります。
(そのため、このタイプの方は強大な敵を競争相手と
設定すると長く頑張れます。例えば社会全体とか)

 

 

 

解明

 

物事の仕組みや意味を解明することに喜びを感じ、
そこに情熱を傾けられるタイプです。

 

僕が一番情熱を傾けられるのはこの『解明』です。

 

何かの問いに対して、答えを挙げていく作業が非常に好きで
だからこそブログとか音声をこんなに長く続けられています。

 

この記事にしても
『なぜ人によってモチベーションに差があるのか?』
という問いが最初にあって
『モチベーションは動機の強さに比例する』
と仮定をして
『じゃあ動機には種類があるのか?』
って疑問が湧いてきて
『もしかして人によって動機の向き不向きがあるのでは?』
とさらに仮定して、そこから分解をしていって
こんな記事を書いているわけで。

 

ある問いに対して、暗闇の中から自分の知識と経験によって
『答えみたいなもの』を引っ張ってきて、
それがしっくり来たりするとドーパミンが出る的な。
で、しっくりきたものはアウトプットしないと
気が済まない的な。

 

今の世の中で言うと
『リサーチャー』
のような仕事が向いているんでしょうね。

 

幸い、リサーチャー性質にプラスして
発信力と発信に対する嗜好が重なると
情報発信もできる世の中なので助かってますが。

 

決して社長タイプではないです。
個人的な意見ですが、このタイプの人間が
会社を大きくしようとすると多分どこかで
自分の情熱と会社の進む方向にひずみが生まれてしまいます。

自分の落ち着くべきポジションを
『解明』する必要があるタイプだと思います。

 

 

 

共有

 

一番社長に向いているタイプです。
(次点が『創造』タイプ)

 

良く

『パッとしない社長だけど、
周りが優秀でなぜかその人たちが辞めるでもなく
社長を支えている』

って構図があるじゃないですか。

 

そのトップにいる人間は多くの場合
『共有』に情熱を傾けることができます。

 

何かを創造するでもなく、強固に守るでもなく、
競争して蹴落とすでもなく、分析するでもなく、
今目の前で起きていることを周りと共有したい。
同じ目標を共有して目指したい。
全員で目標を達成して喜び合いたい。

そこに一番の喜びを感じるタイプです。

 

このようなタイプの人は、プレイヤーはいち早く卒業して
経営側に回ることをオススメします。

 

例えば、特に分析タイプの人って物事が自分の手から
離れていくことが苦手なので、
人に仕事を任せるのが不得意な傾向があります。

また、競争タイプの人は、人に仕事を任せられるけど
あくまでも『自分より総合力で劣る』人を
使うことで安心をします。

 

しかし『共有』タイプの人間は、
平気で明らかに自分よりも能力が上の人を信頼して仕事を任せられるし
弱みなども抵抗なく晒すことができます。

 

これを雇われる側の立場から見ると、
非常に安心感のある『上』に見えるんですよね。

 

なので、会社を大きくすることにも向いているけども
もっと小さい範囲でも外注化とか仕組み化とか、
その辺りも上手にできるはずです。

 

 

 

情熱×能力×運

 

 

いかがでしょうか??

5タイプの情熱の中に、
あなたと一致するタイプはありましたでしょうか?

 

あくまでも、これは

『上位のビジネスモデルに挑戦する際に
必要な情熱の種類』

です。

 

月に100万円稼ぐとか、そのぐらいであれば
こんなの関係なく努力でなんとかなります。
(もちろんタイプを考慮して仕事の形を作るのは
ストレスなく続けるって意味で大事だけど)

 

しかし、それなりのレベルのビジネスになると
(物販以外でもです)
途端に競合が強くなるため、
努力だけではどうしようもない壁が立ちはだかります。

 

最低でも

『やっている仕事が自分の情熱とズレていないか?』
『自分の能力はそのチャレンジに足るものか?』

が前提で、その上で『運』が絡んで
結果に繋がります。

『情熱×能力×運』

によって結果が左右されますが、
その中でも一番に抑えるべきは『情熱』だと
僕は思います。

 

情熱があれば、能力も運もなくても
なんとかなることはあります。

でも、情熱がなかったら能力と運があっても
そもそも長く続けることが困難なはずです。

 

今後、長くビジネスを続けていく上で、
自分が『何に情熱を傾けられるのか?』
を考えてみることは、
実はとても大事なことかもしれません。

 

参考にしていただけると幸いです!

 

情熱の5タイプについて
音声も撮りました^^

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