時短セミナー書き起こし 経理・税金

個人物販における融資の応用とアンケート結果公開

 

動画はこちら


お疲れ様です。
としぞーです。

 

前回に引き続き、個人物販における融資についての記事です。
今回は先日行ったアンケート結果の公開と、
その他のちょっとした応用編について解説します。

 

主に初回融資をお考えの方に向けて作っていますが、
すでに融資を受けられている方にも参考になる部分はあると思います。

ぜひ最後までご覧ください。

 

 

 

アンケート結果

 

 

所感などは置いておいて、
まずはアンケート結果のみを公開します。
回答総数86名と多くの方にご協力いただきました。
本当にいつもありがとうございます。

 

 

融資を受けた金融機関

 

 

 

初回融資額

 

 

金利(近似値)

 

 

 

返済期間(近似値)

 

 

 

以上のようになりました。

 

まず、融資先の金融機関ですが、
予想通り日本政策金融公庫が圧倒的でしたね。

 

おおよそ、77%の方が初回融資を公庫から受けていることになります。

逆に言うと2割の方は公庫以外から融資を受けているわけですので
これは予想よりも多かったです。

意外といける可能性も高いってことですね。

また、後で説明するのですが、公庫での融資と同時に信金や地銀でも
同時に融資を受けたと回答くださった方も複数いらっしゃいました。
公庫が抜群に借りやすいのは間違い無いとして、
そこで終わらずに信金や地銀でもチャレンジしてみるのは良いと思います。

 

 

初回融資の額ですが、
こちらも予想に近い数字に落ち着きました。

 

平均値中央値ともに約350万~370万付近です。

 

500万で申請をして減額で300万融資。
と言う形を結構聞きますので、
300万円に一番ボリュームがあるのは納得です。
400万がほとんどないところを見ると、
貸す側も300か500で考えているのでしょうね。

また、初回で700万以上の融資を受けている方も
10名近くいらっしゃいますから、
うまくやればそのぐらいの融資も受けられると考えると
夢が広がりますね。

 

 

金利に関しては予想以上に低金利帯のボリュームがありました。

 

1%以下の金利の方が15%近くいらっしゃるのは驚きです。
特に、0.3%とかの異次元の金利に関しては、
自治体の補助などを絡めて実現された数字かと思いますが、
0.3%なら本当にあってないようなものですよね。うらやましい。

また、1.2%付近の金利が16%とそれなりのボリュームがあるのは
前回解説したマル経融資の影響かと思います。
やはり、全融資の中でもマル経融資は金利が低いことがわかりますね。

中央値が1.8%当たり。一番ボリュームがあるのが2.1%ということで
1.8%~2.1%が妥当な金利と言えそうです。
今後融資を依頼する際にはこの基準で考えると良いですね。

 

 

最後に返済期間ですが、
圧倒的に5年返済が多いですね。

 

僕は毎回3年返済で借りていますが、
記憶が正しければ初回に融資を受ける際に
「3年でも5年でもたいして金利は変わらない」
と言われた気がします。

まぁ、返済期間が長くなれば実質払う金額は多くなるのですが、
3年と5年の違いなら5年の方がメリットあると
判断する方が多いって結果ですね。

 

融資を受ける際にはいろんな目的があると思いますが、
僕みたいに必要ないけど信用作っときたいから借りる。
という方はなるべく返済期間を短く設定すると良いですよ。
次回の融資の案内もかなり早めに先方から貰えます。

 

 

結果を見て、色々と参考にしていただきたいのですが、
個人的には
『こうやって融資を受けている方が普通にいること』
『意外と大きな額を低金利で借りていること』
などを参照してほしいなと思います。

 

融資を受けたことある人からすると比較的わかり切った結果ですが
これからの人にはかなり参考になるんじゃないかなと思います。

 

ご協力いただいた皆様。
重ねてお礼申し上げます。

ありがとうございます。

 

 

 

融資のコツ

 

 

ここからは少しだけ応用編の話をして終わろうと思います。

 

融資の際に提出する書類の書き方などは
ググれば有益な情報がたくさん出てきますので
ここでは触れないとして、
抑えるべきポイントを2つだけ解説します。

 

まず一つ目は『書類作成時の意識』

 

融資は営業だと思ってください。
もしくは就活。

 

如何に自分が信頼のおける人間かをアピールするかが重要です。

 

よく、面接に私服で言って良いか聞かれますが、
信頼ってポイントから考えるとダメに決まってるじゃないですか。
相手の気持ちにもなってみてください。
私服でふらっと現れたら普通に舐められてる。と思いますよね。
嘘でも良いからちゃんとした格好で行って
誠意を見せないといけないのです。

ちなみに、僕は私服で行きました。
絶対に真似しないでください。

 

同じように、書類作成においてもその意識が重要です。
どんな書類を作るか?ももちろん重要です。
数字に厳密性はあるか?すべてを説明できるほど把握しているか?など
必要なところはたくさんありますが、
それ以前に『一生懸命書類を作ったように見えるか』が重要です。

 

ここ間違えないでくださいね。
一生懸命書類を作ったか。ではなく
一生懸命書類を作ったように見えるか。です。

 

先方から見て書類が手抜きだなって思われたら終わりです。
こちらの状況をわかって欲しくて準備できる書類はすべて用意した。
と思ってもらえる程度には力を入れましょう。

 

ですから創業計画書一枚だけ持っていってもダメです。
少なくとも今後1年のキャッシュフロー試算表とか、
市場の簡単なレポートぐらいは作っておきましょう。
理解してもらう必要はないです。
『ここまでやってきたんだ』と思ってもらえればそれで良し。

面接官の目線から考えてみると、
こう言うことが効果的なのがわかると思います。

 

あらゆることにおいて『自分が面接官だったら』
と想像して考えるようにしましょう。

 

 

2つ目のポイントは
『個人物販のメリットをしっかりと伝えること』
です。

 

慣れてしまっているので何も思わないかもしれないですが、
僕らがやっているビジネスって異常なんですよ。

だって、商品を仕入れる前に売れるかどうかわかるんですよ。
無在庫物販なら、商品が売れてから仕入れをするんですよ。
これ、おかしいですよ。普通。

 

個人物販もレベルが上がればそうじゃない世界に突入しますが、
あるレベルまでは後出しジャンケンの繰り返しです。
通常は売れるかはっきりしないけど仕入れをして、
在庫が残ったら丸々損失になるってのが小売業なわけですが、
それとは全くもって別物なのです。

 

それなのに、同じ小売業だと勘違いされて審査が進んじゃうのは
もったいなさすぎますよね。
今一度、ご自身がやっているビジネスの異常性に気づいて
それを事細かに説明できるようになりましょう。

 

僕も初回融資の際には面接時に半分セミナーの勢いで
如何に破綻しないビジネスモデルかを熱弁しました。

 

僕らはお客さんでありパートナーです。
「お金を貸していただいて本当にありがとうございます」
じゃないんですよ。

「うちに貸すとあんた得するよ」

なんですよ。本来は。

 

ですから、しっかりと個人ビジネスの良いところを伝えること。
これは絶対に意識してください。

 

 

 

協調融資のコツ

 

 

複数の金融機関から同時に融資を受けることを
協調融資と呼びます。

 

僕らの業界では、公庫から融資を受けたすぐ後に
信金や地銀に融資を申し込み、
両方から満額融資を受けることで大きな融資を引っ張る人も少なくありません。

 

公庫だけと付き合うのも良いですが、
できれば信金や地銀とも取引をしたいわけですね。
色々とそれによるメリットはありますが、
その中でも一際重要なのが将来的にプロパー融資の可能性があることでしょう。

 

プロパー融資については前回の動画で解説しましたが、
信用保証協会の保証なしの融資のことです。

 

プロパー融資の何がメリットなのかって話ですが、
ざっとあげても

 

保証料がかからない
借入上限がない
審査が短い
金利が低い
他の金融機関へのアピールになる

 

など、えぐいぐらいメリットがあります。

 

それなりの規模で物販回している人たちは
そのほとんどの方がプロパー融資目指しています。
それなしで何十億とか、流石にきつすぎますからね。

 

仮にそれなしで何十億目指しているって人がいたら
それは本当は目指していないか、物販エアプです。

 

ってなわけで、単に融資額が増える可能性があり、
さらに将来的な発展性も見込める協調融資ですが、
これにも少し小技があります。

 

小技ってほどではないのですが、
日本政策金融公庫で融資が通った際に着金先の口座を
ネットバンク以外から自由に選べるのですが、
その着金先を次に交渉する金融機関にしましょう。

 

そうすれば面接時に、公庫で融資が通ったことを
スムーズに伝えることもできますし、
そもそも数百万預け入れてくれている顧客になっているので
扱いが若干丁寧になります。

できればその金融機関で口座を作る際に、
今度日本政策金融公庫から着金があるってことを
前もって伝えておくと、その後の流れが円滑になって良いですね。

 

ですから、公庫からの着金先をメガバンクとかにするのはもったいないですよ。
信金か地銀にすればそこで交渉する余地が生まれるわけですからね。
ぜひ参考にしてください。

 

 

以上です。

 

 

2回にわたって融資について解説しましたが、
どこまで突っ込めば良いのか難しかったです。

 

細かい部分は調べれば出てきますから、
その調べるきっかけになってくれれば良いかなという観点で作りました。

 

ですから、記事を見て何か気になったことは
どんどん調べて解決していきましょう。

 

特に、これから融資を考えている方などの参考になったら
こんなに光栄なことはありません。

 

動画はこちら

-時短セミナー書き起こし, 経理・税金