Amazon真贋調査のメールについての考察【なんでメールの文面が違うことがあるのか】
動画はこちら
お疲れ様です。としぞーです。
今回はAmazonセラーなら一度は出会ったことがあり、
そして恐怖の対象である真贋調査について考察をします。
真贋調査やアカウント停止からの復活に関しては
多くのブロガーさんが解説をしていますので、
ここでは多く触れることはしません。
この動画では、
『なんで真贋調査のメールに種類があるのか?』
と言う疑問から、逆算をして真贋調査からの
アカウント停止を避ける方法について考察をするにとどめます。
あくまでも僕の予測でしかないですが
それなりに理の通った考察だと思います。
ぜひ参考にしてください。
真贋調査のメール文面は複数ある
まずは具体的にどのような真贋調査があるのかについて
見ていきたいと思います。
今回の動画ではいわゆる【初心者調査】と呼ばれる
真贋メールに関しては含まないで話を進めます。
念のため【初心者調査】と呼ばれる真贋メールとは
このようなものです。
大体3つ程度のASINを指定され、証明を出すように依頼がきます。
ほとんどにおいて複数商品の調査になるため、
これらの商品に同時に何かあったとは考えられず、
アカウントが若いセラーにテスト的に行っている
真贋調査だと考えられています。
大体1年未満のアカウントに来るメールなのですが、
これはこれで重要なのでいずれ動画にまとめようと思います。
今回はこのメールは考慮せず話を進めます。
真贋調査のメールには度合いがあります。
大きく2つに分けると
メールが来た時点で出品が削除されているパターン。
メールが来たけど出品は削除されていないパターン。
です。
以後、前者を【厳しい方】後者を【優しい方】と呼称します。
厳しい方のパターンではこのようなメールが届きます。
平素はAmazonをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび出品者様より発送された商品の信憑性について、
購入者より寄せられたご連絡を調査した結果、
出品者様の出品をキャンセルさせていただきました。
真贋に関するご連絡があった商品のFBA在庫につきましては、
まだ削除の対象ではありません。
出品キャンセルを行った商品は、本Eメールの末尾に記載されております。
この決定に対し、90日以内に異議申し立てがない場合は、
真贋に関するご連絡があった商品のFBA在庫はすべて、
出品者様の負担にて廃棄される場合があります。
出品の再開をご希望の場合は、問題解決の対応と再発防止策の詳細を添えて、
改善計画をご提出いただけますようお願いいたします。
〜中略〜
また、ASINごとに以下の情報もご提出ください。
〜中略〜
ご提出いただいた情報を確認し、出品を再開できるかどうかを判断させていただきます。
出品者様の商品についてさらに問題に関する連絡が寄せられた場合は、
直ちにアカウントを閉鎖させていただく場合がございますのでご了承ください。
Amazonでは、偽造品の販売は厳しく禁止されています。真贋に関するご連絡があった商品について有効な請求書または領収書をご提出いただけない場合、該当の商品のFBA在庫は出品者様の負担にて廃棄される場合がございますのでご了承ください。
メールが来た時点ですでに商品の出品が停止されていて、
出品を再開するためには再発防止の改善計画と
該当商品の仕入れ証明をする必要があります。
多くの場合は出品の再開は行わず
出品しないことをAmazonに伝え、SKUを完全に消去することで
対応することになるパターンです。
基本的にはこの方法で問題はないと言われています。
しかしはっきりと結論が出ているわけではありませんが、
この警告が累積することでアカウント停止に繋がるという話もあります。
少し文面が違うパターンですと
このような始まり出しのメールも確認できています。
平素はAmazon.co.jpをご利用いただき、誠にありがとうございます。
真贋が疑われる商品につきまして、
出品をキャンセルさせていただきましたのでご了承ください。
出品をキャンセルした商品は以下になります。
”〇〇”
上記ASINのバリエーションであるため、
以下の商品も出品をキャンセルさせていただきました。
出品の再開をご希望の場合は、本メールに返信するかたちで
以下の資料をご提出いただけますようお願い申し上げます。
仕入れ先発行の、発行日から365日以内の請求書または領収書の写し。
当該期間の販売数量が記載されたものに限ります。
名前、電話番号、住所、ウェブサイトを含む仕入れ先の連絡先情報
送信いただくファイルは、.pdf、.jpg、.png、.gifのいずれかの形式でお送りください。
また、正規の資料で改訂されていないものである必要があります。
書類の確認のため、仕入れ先に連絡させていただく場合があります。
価格情報は書類から削除してもかまいませんが、
その他の情報は確認できるようにしてください。
当サイトではお客様情報の機密性維持に常に努めております。
ご提出いただいた情報をもとに審査を行い、出品再開の可否を判断させていただきます。
出品した商品に関してその他の問題が発覚した場合、
または申し立てが寄せられた場合、
Amazon.co.jpの出品アカウントを停止させていただく場合があります。
優しい方のパターンでは以下のようなメールが届きます。
出品者様に注文した商品の真贋に関して購入者から連絡を受けました。
該当商品は、このEメールの末尾に記載されています。
出品者様の商品は、現在も出品中です。
このメッセージが届いた理由
安心してお買い物をしていただくために、
Amazonは「商品の真贋に関するご連絡」を重く受け止めております。
Amazonでは、偽造品の販売は固く禁じられています。
偽造商品の販売に関する Amazon のポリシーについて詳しくは、
セラーセントラルの以下のヘルプページをご覧ください。
〜中略〜
出品商品の編集は、セラーセントラルの「在庫」セクションより可能です。
出品者様の商品についてさらに問題に関するご連絡が寄せられた場合には、
出品商品を削除させていただく場合がございますのでご了承ください。
メールが来た時点では出品が停止されておらず、
改善策も仕入れ証明も何も求められていませんね。
単なるお知らせ止まりです。
少し文面が違うパターンですと
このようなケースも散見されます。
平素はAmazon.co.jp をご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび出品者様より発送された商品について、
購入者様より商品コンディションに関するご連絡が寄 せられました。
引き続き本商品を販売することは可能ですが、
更に問題に関するご連絡が寄せられることを防ぐため、
この問題を解決いただくようお願い申し上げます。
■出品者様にご対応いただくこと
出品商品について、下記の項目を確認してください。
カタログ詳細ページと商品が完全に一致しているかどうか
コンディションガイドラインに沿った出品がなされているか
■今後の流れ
出品者様の商品についてさらに問題に関するご連絡が寄せられた場合には、
直ちにアカウントを閉鎖さ せていただくことがございますので、ご留意ください。
両方のメールに共通して
『顧客からの連絡で真贋調査に至った』
ということが言えます。
ということはAmazonは顧客のクレーム度合いに応じて
どの対応を当てはめるのかを決めているのでしょうか。
そんなことどうやって判断するのでしょうか?
これについて僕自身は一つの仮説を持っています。
ちなみに、その他にもこのようなメールが届くことがあります。
平素はAmazon.co.jpをご利用いただき、誠にありがとうございます。
以下の出品商品は商品詳細ページの説明と一致しない可能性があります。
商品詳細ページの内容と異なる商品をamazon.co.jpに出品することは
お控えいただけますようお願い申し上げます。
ASIN:XXXXXXXXXX
出品しているブランド商品が、商品詳細ページに記載されているコンディションと
完全に一致していることを証明する請求書を添付して、7日以内に返信してください。
〜中略〜
受領次第、請求書を確認させていただきます。請求書をご提出いただけない場合、
Amazon.co.jpへの出品が停止される場合がございますのでご了承ください。
このメールには『購入者から』のくだりがありませんので
おそらく違うルートでのクレームが入っていると
考えるのが妥当ですね。
真贋調査に種類がある理由
顧客のクレーム度合いによって真贋調査の種類が変わる。
これは正直考えづらいです。
というのも、そのクレーム度合いを判断するのは
どうしても人になってしまうからです。
おそらく1日で数え切れないほどのクレームを受け取っているAmazonが
その全てを人の目で確認するような愚行はしないはずです。
できる限り機械で処理できる方法を取った方が良いのは火を見るよりも明らかです。
また、人の目で判断してしまうと、そこに感情が入ってしまうため
毎回同クオリティの判断ができません。
結果的に偏った判断基準が出来上がってしまい公平性を欠いてしまいます。
ですから『機械で判断できて』『判断基準にブレがない方法』で
真贋調査の程度を割り振っていると考えるのが妥当です。
ではその方法は何か。
ここからは完全に僕が勝手に考えていることなのですが、
おそらく該当商品への真贋系クレームの蓄積
によって判断されているのではないか?と思っています。
根拠としてはまず先ほど述べたとおり、
そうとでも考えないと整合性が取れないことが一番です。
もう一つの根拠は、仕事柄今までに数多くの真贋調査の相談を受けてきて
該当商品を確認してきての経験です。
優しい方の真贋調査が来るケースの場合、
その商品自体に危険性が認められないことが大半です。
一方、厳しい方の真贋調査が来るケースの場合、
該当商品を見てみると明らかに危険な商品であることが多いです。
もう少し具体的に言うと、
該当商品の危険性を確認するときに真っ先に見るのはレビューです。
厳しい方の真贋調査が来るケースにおいては
商品レビューが荒れていることがかなり多いのです。
『偽物が届いた』
『壊れていた』
『不良品だった』
そのようなレビューが複数ある商品ページにおいては
厳しい方の真贋調査がきていて、
優しい方の真贋調査がきている商品ページにおいては
レビューは全く荒れていない。
この違いが無視できないほど偏って見られます。
つまり、商品ページごとに真贋のクレームなどが累積されていて
危険値みたいなものが設定されている。
そして、一定の危険値を超えた商品ページにおいて
顧客からクレームが来ると、厳しい方の真贋調査が発動する。
仮にその商品を初めて販売したセラーだとしても
過去に他のセラーが積み上げた累積の影響で
いきなり厳しい方の真贋調査をもらうことがあり得るのです。
こう考えると、全てにおいて整合性が取れているため
それなりに支持できる仮説かなと考えています。
仮説に対しての対策
では、その仮説が正しいとして、
どのような対策をすれば良いのでしょうか。
考えるまでもないと思いますが、
一応対応策を提示して動画を終わろうと思います。
商品の仕入れ判断の際に必ずレビューを確認する
これが対策です。
どんなに美味しい商品でも、レビューに真贋につながるような
ものがある場合は仕入れを見送ることを検討してください。
もしかしたら真贋クレームの累積ですでに危険度がひたひたに
溜まっていて、次のクレームで厳しい方の真贋調査を
もらってしまう可能性がありますからね。
正直、そのメールが来たところで対策はいくらでもできるのですが、
累積でアカウントが止まるというケースがありますし、
最悪さらに厳しい一発退場という措置が下される可能性は0ではありません。
今のところ、そうそうのことで一発退場はおき得ないですし、
厳しい方の調査がきたところで出品を削除すれば
直ちに何か起きるわけではありません。
しかし、これらの対応が今後全く同じレベルで行われるかは
Amazonしか知り得ません。
もしかしたら危険度に対しての措置を1ランク厳しくすることだって
考えられます。
そうすると、厳しい方の真贋調査で普通にアカウントが止まったり、
一発退場が増えたりする可能性があります。
あんまりネガティブなケースを考えてもしょうがないですが、
これは気をつけられることなわけですから、
大事な販路を守るために仕入れ時に商品ページの真贋危険度を
確認しておくことは大変重要かと思います。
また、セラースケットのように、前もって危険度の高い商品を
お知らせしてくれるツールを導入するのもありだと思います。
そもそも、仕入れ時に商品レビューを確認するのは
基本的なポイントだと思いますので、
あんまりできていなかった方はぜひ今日から意識するようにしてください。
動画はこちら