ビジネスマインド

成功体験とビジネスの成功の相関性

2017/03/29

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これまで何度も

『ビジネスで結果を出しやすいタイプ』
『ビジネスで悔過を出すために重要な能力』

などについて触れてきましたが、
今回の記事でも切り口を変えて
ビジネスで成功するための要素について
解説してみたいと思います。

 

今回の切り口は『成功体験』です。
ビジネス書などではよく取り上げられる内容ですが、
それを切り口にビジネスで結果を出すことと、
成功体験にどのような相関性があるのか?
について解説してみたいと思います。

 

 

 

成功体験とは

 

 

ここでは成功体験のことを

『何かの事柄に対して努力をし、それにより一定の結果を得ることができた経験』

と定義して話を進めていこうと思います。

 

例えば高校・大学受験。

一生懸命勉強して希望の学校に入ることができれば
その成功体験から『努力は報われる』と言う教訓を得られるでしょう。

 

または職場でのこと

苦労しながらプロジェクトを成功させることができれば
自分も頑張れば結果を出せる。と言う価値観を得られると思います。

 

このような大きな出来事でなくても、
努力して逆上がりができるようになったとか
何度もアタックしたら好きな子と付き合えたとか。
日常の中でも成功体験を得ることはいくらでも可能です。

 

基本的には

成功体験の量=自信の強さ

と表すことができます。

 

これによって、自信がある方はどんどんチャレンジをして
また大きな成功体験を積んでいく。
そして、また自信がついて・・・と言うサイクルを
生み出すことができるのです。

 

一方、成功体験がなかなか得られない場合は、
そこから行動につながりづらいので
行動している人とどんどん差がついてしまう。

どんな業界でもこのような現象は起きています。

 

では、もう少し詳しく成功体験とビジネスの成功の
相関性について考えてみましょう。

 

 

 

成功体験は気持ちの良い脳内物質を生む

 

 

成功体験を積むことによって、自信がつく。
これは前項で解説いたしましたが、
実はそれ以外にも『成功体験』には副産物があります。

それが『報酬回路』による脳内麻薬です。

こう書くとなんか胡散臭い話になりますが笑
例えばこんな実験があります。

 

サルを使った実験なのですが、

まず、ボタンを押すと必ず餌が出てくる箱をつくります。
それに気がついたサルは、ボタンを押して餌を出すようになりますが
食べたい分だけ餌を出したら、その箱には興味を無くします。
お腹が空いたらまた箱のところに戻ってきてボタンを押します。

そして、ボタンを押してもその箱から餌が全く出なくなると、
サルはその箱に興味をなくしてしまいます。

ところが、ボタンを押して餌が出たり出なかったりするように設定すると、
サルは一生懸命そのボタンを押すようになります。

その後、餌が出る確率をだんだん落としていくと、
ボタンを押し続けるよりも他の場所に行って
餌を探したほうが効率が良いぐらいに餌が出る確率を落としても、
サルは一生懸命ボタンを押し続けるのです。

そして、餌が出る確率を調整することで、 サルに狂ったように一日中ボタンを
押し続けさせることも可能になりました。

 

いわゆる、ギャンブル依存症を意図的に作り出す実験ですね。

 

パブロフの犬とはまた違った実験で、
不確定性があるがゆえに、そこに希望が生まれてしまい
ボタンを押すと言う行為自体に快楽を感じてしまう。
考えようによっては非常に怖い実験です。

 

ギャンブルにハマる過程も全く一緒で、
ある行動をすることでプラスになることもあれば
マイナスになることもある。

マイナスの存在があるからこそ、
プラスになったときの快感がより大きく、
そこに依存が発生してしまう。
そのような仕組みになっているのです。

 

ここまで書いたのは『悪い意味での報酬回路』の話ですが、
実は報酬回路は良い方向にも働くことがあります。

 

それが『成功体験』によるものなのです。

 

頑張って努力をし、目的を達成することは
それ自体がものすごく気持ちの良いことです。

これを何度も繰り返すことによって、

努力=目的達成=気持ち良い

のような等式が成り立つようになり

努力=気持ち良い

と、深層的にすり替わることがあるのです。

 

一流の起業家や、一流のスポーツマンなどは
例に漏れず、このマインドを持っているような気がします。

つまり、成功体験を何度も繰り返すことで
自信がつくだけでなく、成功体験を得るための努力自体が
気持ちの良いものとなり、さらに行動に結びつきやすくなる。
と説明することができるのです。

 

 

 

育ちによる成功体験の有無

 

 

おそらく、ほとんどの方はここまで説明したことを
感覚的には知っているのだと思います。

ただそれを言語化しただけであって、
目新しいことを書いているわけではありません。
まさにド正論です。

 

しかし、問題はその『成功体験を積み重ねる』
状態になるまでには色々な困難が待ち構えていることです。

 

僕自身がそうだったので、自信を持って言えるのですが
家庭環境や裕福さ、余裕などがない育ちの方ほど
この『成功体験』を積み重ねるチャンスは少なくなります。

 

余裕がなければないほど、
『積み重ね』と言う感覚が欠如していきます。

例えば自分でビジネスをしていて、カツカツの状態だったら
数年後のために今この作業・勉強をしよう。
などと言うことはなかなか考えられないじゃないですか。

 

でも稼ぎが十分にあって、時間的余裕もあれば
その相手いる時間で将来の準備ができますよね。

 

これと同じことが『育ち』にも当てはまりまして。
相対的に育ちが悪くなればなるほど、そこには余裕がないため
長期視点という概念が弱くなり、
必然すぐに結果が出る効果が出るものを求めるようになり、
成功体験を積み上げるタイミングがなくなっていくのです。

 

あくまでも全体的な傾向の話であって、
そうじゃないパターンももちろんあるのはわかっていて書いているので
ご了承ください。

 

 

何が言いたいかというと、
成人するまでに成功体験の心地よさを身につけられる
環境にいることができれば良いのですが、
そうじゃないとそのあとに成功体験を積み重ねていくことが
難しいことになってしまうパターンがある。ということです。

僕自身が起業するまではそのタイプでしたから
これは切実に感じていることなのです。

 

 

 

成功体験とビジネスの成功の相関性

 

 

一旦話を戻して、成功体験とビジネスの成功の相関性を考えましょう。

 

これは何度も書いていますが、
個人ビジネスで10万〜50万を稼ぐために必要なのは
『継続』以外にはあり得ません。

100万、200万の世界になると色々なスキルや能力が必要になりますが
それ以下であれば、継続できたかそうでないか。
これだけの違いといっても良いぐらいです。

そしてその『継続』すること自体に『成功体験』が大きく関わっているのです。

 

継続と一言で書けば簡単に聞こえますが、
実際は毎日のことですからそんなに生易しいものではありません。
時には失敗することもあり、上手くいかないこともあります。
気分が沈むこともあれば、心が折れることもあるでしょう。

それらをすべて乗り越えながら、それでも作業を続けていく。
これが継続ですからね。簡単じゃあないです。

 

ですが、それまでに成功体験を何度も繰り返してきていて、
努力が気持ち良いことに直結するような報酬回路ができている人ほど
辛くともそれが将来のためになっている。ということを
強く意識することができますので、
当然継続できる確率が高いわけですね。

つまり、成功体験を数多く得てきている人ほど継続することが得意。
継続することが得意な人ほど結果が出やすい。
というロジックが成り立つのです。

 

継続の人。という意味では代名詞になりつつある、
メジャーリーガーのイチロー選手はこんな言葉を残しています。

『小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行く
ただひとつの道だと思っています。』

まさに、成功体験の繰り返しでたどり着いた境地ですね。

 

 

 

今からでも成功体験は積み重ねられる

 

 

また話を戻しますが、
とはいえ0に近い状態から成功体験を積み重ねるのは
そんなに簡単なことではありません。

何事も0の状態からまず1を作るのが一番大変です。

しかし、ビジネスで結果を出したいならば
それは言い訳になってしまいます。

 

ですから、今すぐに成功体験を少しずつ得ていかないといけない。

 

基本的に反動が大きいほど、結果が出たときの
脳内物質は多くなります。

ギャンブルで大負けしてから一気に逆転したときのほうが
興奮するのも、同じ仕組みです。
一度その経験をするとぐっと依存が強まります。

ですから、本来は長い期間努力をしてやっと結果に結びついた。
という成功体験が一番効力のあるものなのですが、
それを得ようとして途中で諦めたら何の意味もありません。

 

ですから、まず成功体験が習慣になっていない方は
簡単なところ・反動の弱いところから始めてみましょう。

 

いきなりビジネスで10万稼ぐ!!というところを目標にすると
それまでに辛くなってやめてしまうかもしれません。

 

そうじゃなくて、もっと身近な目標。
例えば『まずは商品を一個売る!』でも良いですし、
『1万円でも利益を出す』『5万円の売り上げを作る』
でも良いです。

目標を低めに設定して、それを確実に達成しましょう。
反動が少ないのでそんなに大きなものにはなりませんが
それでも成功体験であることには変わりないです。

 

まずは確実に達成できることを。
これ、すごく重要です。

ダイエットとか、趣味とか、
何にでも置き換えられますよね。

 

 

そうして少しずつ反動を大きくしていきます。
成功体験を少しでも積めば、だんだんと継続力も上がりますから
もう少し大きな結果も得ることができるようになるでしょう。

これを繰り返すことで、いつの間にかビジネスで結果を出すには
十分な報酬回路が出来上がっているはずです。
自分を律しながら行動しなければいけないので
これすらも簡単なことではありませんが、一番上手くいく確率が高い方法です。
(すでに継続できる体質の方はここまで考えなくても大丈夫です)

 

 

僕は起業した頃、本当にダメダメ人間だったので
何をしても続かなかったです。

でも、最後の最後、これで失敗したら終わりだというところまで行って
初めて努力→結果という経験ができました。
僕的にはその経験がすっごく気持ちよくてそこから一気に
継続というものの虜になったイメージですね。

 

 

成功体質って、継続できる体質のことだと思います。
ぜひ、参考にしていただき、一歩でも成功体質に近づきましょう!!

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