輸入ビジネス業界の分析 5 〜買い手の交渉力〜
2016/09/06
前回より、『ポーター理論と業界分析』という事で
輸入ビジネスの業界を分析してみています。
ポーター理論という、業界分析に秀でた考え方の
5つの要素を一つずつ解説していきます。
今回は『買い手の交渉力』です。
買い手とは『お客様』の事です。
お客様の交渉力が高ければ、商品を安売りしなくてはいけなくなります。
買い手の交渉力を決める要素はいくつかあります。
①買い手が少ない
売り手に対して、買い手が少ない場合は
買い手の交渉力がとても高くなります。
携帯会社の顧客の奪い合いみたいなもんです。
②商品金額が買い手の予算に対して大きい
金額が大きい商品の場合は、
買い手は慎重になり、交渉力があがります。
③取引先を変更するコストが低い
『ここでしか買えない商品』は買い手に交渉力はありません。
逆に『どこでも買える商品』だと、
お客様は色々な売り手を選べるので
交渉力が高いと言えます。
④買い手が充分な情報を持つ
情報を持っていれば持っているほど、
色々な売り手を見つけられるはずです。
すると、買い手は交渉力が高くなります。
こんな感じです。
以前にも言った通り、通常の輸入ビジネスは
差別化された商品を売るわけでもなく、
他社と明確に違う戦略を取るわけでもありません。
従って、買い手(お客様)の交渉力は
強いと言っていいでしょう。
つまり、値崩れがおこりやすい。と。
これは小規模物販の宿命なんで、
さける事は出来ません。
ただ、もともと利益率が高めなのが
個人の物販なので、それで充分利益をとれます。
更に、戦略的に他社と差別化を図る事が出来れば
鬼に金棒です。
今回までの分析を理解して、戦略を考えれば
きっと素晴らしいビジネスプランが出来上がると思います。
次回は今までのまとめをします。
お楽しみに^^