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生活費を稼ぐだけのビジネスでは上手くいかない3つの理由

2019/06/07

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今回はビジネスでお金を稼ぐ上でのマインドについて解説します。

 

僕もそうなのですが、基本的にはあんまりお金があってもしょうがなくて
贅沢もそんなにしたいと思いませんし、物欲も大してないです。
そういう方って結構多いと思います。
だからこそ『生活する』ことだけで言えば30万もあれば十分すぎて。
家族のことを考えて、プラス20万あればもう困ることはない。
ぐらいなテンションなんですね(これでもかなり良い方ですが)

 

でも、じゃあ50万円稼げればいいや。って思っているかというとそうでもなくて
ビジネスっていう観点では最低でもその3倍は稼いでいないといけない。
と考えています。

 

皆さんも、特にビジネスを始めたばかりの方は、
最初の目標って『生活費分を稼ぐ』であることが多いと思います。
これ自体はなんの問題もないです。

ですが、ビジネスが完全に『生活費分を稼ぐもの』になると
色々なところで問題が生じる恐れがあります。

 

ということで、タイトルにもある通り今回は
生活費を稼ぐだけのビジネスでは上手くいかない3つの理由
について書きたいと思います^^

 

 

 

ビジネスとは投資の連続である

 

 

現状維持は後退

 

という言葉があるように、ビジネスでは常に前進する必要があります。
この『現状維持は後退』に関して現状維持が悪であるような印象がありますが
僕の解釈は違います。

 

現状維持自体は別に悪くないと思います。
誰だって現状維持できるならしたいわけですから。
しかし、現状維持をしようとしていると実はそれが一番難しくて
いつのまにか後退してしまっている。つまり

 

現状維持は後退

 

という言葉は『現状維持って前進することより難しい』
のような意味を含んでいるように思うのです。

 

これは結構正しいと思っていて、経験者ならわかると思いますが
現状維持しようと頑張るときよりも、前進しようと頑張っているときの方が
ずいぶん楽にことが運ぶことって多いんです。

水の中でとどまっているより、スイスイ泳いでいるときの方が楽じゃないですか。
(泳げないからわからないですけど笑)

 

ですから、基本的にはビジネスを行なっている間は
常に前進する必要があるのです。

 

前進して初めて、現状維持以上の結果を期待できるわけです。

で、じゃあビジネスにおける前進って何かっていうと『投資』です。

お金を投資する、時間を投資する

投資の主な要素はお金と時間ですが、そのどちらともそのリソースに
『余裕』がないと投資をすることができません。

 

例えば物販ビジネスをしていて、新しい販路を開拓したい。
開拓するためには時間が必要だけれども、今は作業で手一杯。
この状態では時間を投資することはかなり難しいですよね。

それと同じように、売り上げや利益を伸ばすためにお金を投資するとして。
簡単なところだと仕入れを増やすとか、そういうことになるんだけれども
そもそも資金に余裕がなかったら投資はできないですよね。

 

もちろん、もともと潤沢な資金を持っている場合は、形としては『増資』という形で
対応することはできますが、全員が全員できることではありません。

そうじゃない場合、どうしなければいけないかというと
『出ている利益を投資に回す』しかないわけです。

 

ここで仮に『出ている利益』が全て『生活費』に消えていたら。
物理的に『出ている利益を投資に回す』ことができないですよね。
ということは投資ができないわけですから、前進ができない。
前進ができないと後退することに繋がります。

 

ビジネスを長く続けるためには最低でも時間とお金のどちらか、
できればその両方を常に投資している必要があります。
それをしていないイコール後退の危険性があると言えるのです。

 

仮に稼いでいる額が生活に必要な額ギリギリだとしたら、
後退してしまっては家計が破綻することになるわけです。

ですから、今その状態の方ももちろんですが、
これからビジネスを始める、始めたばかりの方も、
目標の稼ぐ額は『生活できる額』ぴったりにしない方が良いです。
もちろん、通過点として設定するのは良いですが、
そこで満足すると良くないので、必ずもう少し上の目標を立てましょう。

 

 

 

目的の飛躍が難しくなる

 

 

これはかなり内面的な話になるのですが、
個人ビジネスあるあるシリーズにこんなものがあります。

『生活できる水準の利益を得た途端、成長が止まる』

具体的には30から50万付近にそのポイントがあるのですが、
それまではすごい熱量で頑張っていて、やっと50万達成したと。
しかし、そこから全く売り上げも利益も伸びなくなった。
というようなケースが本当によくあるんですよね。

 

これは一応、説明がつく現象でして
生活できる水準の利益を得るまではマイナス方面の感情によって
モチベーションが湧き出てきます。

 

つまり『不安』『恐怖』などの感情ですね。

 

これらのマイナス方面の感情が起こす行動は非常に強く、
だから追い詰められた人ほど頑張れるし、
余裕がある方はなかなか継続ができなかったりします。

しかし、一度セーフティーラインの収入を手にすると
それらのマイナス感情が薄れてしまい、
次の行動を起こす動機が急に弱くなってしまうのです。

 

そうするとここからはプラス方面の感情、
『欲望』とか『希望』をうまく利用して行動していかないといけないのですが
残念ながらプラス方面の感情はマイナスのそれと比べるとずいぶん弱く、
それまでほどの力を発揮してくれないことがほとんどなのです。

 

本当は、この記事で書いている通り、
生活費ぴったりぐらいの額を稼げるようになっても
実は完全なセーフティーラインではないですから
まだ『不安』とか『恐怖』が残っていても良いのですが、

やっぱり誰でもそれぐらいの収入を得たら多少安心してしまいますよね。
ですから、そのあたりで急に行動が弱くなり、成長が止まるのです。

 

で、この状態が長く続くと、本当に抜け出すのが困難になります。
前述した通り、その状態から抜け出すには『欲望』『希望』のようなものを使い
次の行動を生み出していかないといけないのですが、
そもそも本来そのような目的を持っていなかったりするわけですから、
なかなか無理くりこじつけるのが難しいんです。

 

不思議なもので、最初から『生活費を稼げるようになりたい』という目的が
最優先にある人は上記のようになってしまいがちですが、
最初の目的が全く違う『欲望』『希望』に根ざしたものを持っている方は
このように途中で成長が止まってしまうケースがほとんどありません。

 

ですから、そもそもの目標を設定する際にはできれば
『生活費以上の額を必要とする目標』を立ててください。
そして、これもできればですがひとまず安心できる額が稼げるようになっても
とりあえず安心はどこかに隠しておいて、行動を続けてください。

一息つきたい気持ちもすごくわかりますが、
一旦現状に甘んじてしまうと次の目的を飛躍して考えることが
すごく難しくなってしまいますからね。

 

 

 

税金が来たら吹っ飛んでしまう

 

3d people - man, person carrying the word tax

3d people - man, person carrying the word tax

 

 

 

3つ目の理由は超現実的な話であり、
あまりみなさん見たくない内容かと思います。

でも、大事なところなので書きます。

ビジネスを数年続けると必ずやってくるもの。
それが『税金』です。

 

もちろん、勤めでも税金は払いますよね。

 

市民税・保険・年金・所得税・などなど。

 

勤めの場合、所得税はほとんど給料から天引きされていると思います。
会社が大きくなればなるほど、保険年金や市民税も天引きされますね。

 

そうやって、必要な分をあらかじめ払っているので
手取りになるとかなり少ない額になるわけですが、
とはいえ先に払っているので税金で破産することは
働き続けている以上まずあり得ないことだと思います。

 

しかし、個人事業主の場合はそれらを一定期間自分で管理し、
あとあと払わないといけない仕組みになっています。

 

すっごく雑にいえば、会社員として勤めていて、
給料からは税金を引かれずに全額支給で30万入ってくる。
生活に30万必要だけど30万入ってきたから大丈夫。
これやっていたら、確実に税金払えないですよね?

個人事業主として、仮に生活費ぴったりの『利益』をあげて
それで暮らしているということは、
上記と同じことをしていると言っても過言ではないのです。
(節税などで工夫はできますが、それはここでは考慮しないとします)

 

さらに、ビジネスをしている人には『消費税』を払う義務があります。
ご存知だとは思いますが、課税売上高が年間1000万を超えた年の
2年後から消費税を払う義務が発生します。

年商1000万って、月商80万ちょっとですから、意外とすぐに到達します。
簡易税率で申告したとすると、年商1000万で大体40万の消費税がかかります。

 

法人化するとまた2年間消費税が免除されますが、
今度は社会保険などの税金がしめしめとやってきます笑

 

つまり何が言いたいかというと、税金怖いということです。
『利益の3割は税金分としてプールしておくこと』という鉄則があります。

 

ということは、例えば生活に30万円必要な場合、
最低でも40万稼いで、そのうちの12万程度を税金用にとっておく必要があるのです。

ここだけ考えても、生活費ギリギリを稼いでビジネスを続けていくことが
如何に難しいか想像できると思います。

 

ちなみに僕は諸々の税金で毎年500万円以上納めています。
僕でこれですから、もっと稼いでいる方は尋常じゃない額を納めているわけです。

タックスヘイブンに逃れる気持ちがわからなくもないです笑

 

 

 

まとめ

 

 

ここまで敢えて、厳しめのことを書いてきました。

 

ただ、だからと言ってビジネスが大変なんだよ。と伝えたいわけではなく
その意識を持って取り組まないと後で後悔するかも。
ということをお伝えしたいのです。

個人でビジネスをすることはとても素晴らしいことです。
僕もその恩恵を受けているわけですし、
ちゃんと結果を出すことができれば本当に良い世界です。

 

だからこそ、例えちょっと嫌なことだとしてもそこからは目を背けず
真摯に対応していただきたいなって思います。

 

やっぱりこの世界にチャレンジされるならば、
できるだけ多くの方に成功してもらいたいですからね。

 

綺麗事だけではやっていけない世界ですから、
久々に暗めの話を書いてみました!

できれば『そうなんだ・・・きつそうだな・・・』じゃなくて

 

『そうか!やったるで!!』

 

ぐらいに捉えていただけると幸いです^^

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