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輸入ビジネスのキャッシュフローについて整理してみた

2017/08/02

kays

 

輸入ビジネスを始めて、一番最初につまずくのは
利益率や売上が上がらないなどの、
その瞬間の数字によるものだと思います。

 

そして、それを超えたあたりで次に大きな壁となるのが
『キャッシュフロー』ですね。

何度かキャッシュフローに関しては記事にしていますが、
非常に大事なことですので、
いくつか大事なポイントをまとめてみたいと思います。

 

ぜひ、日々のビジネスに役立ててください^^

 

 

 

利益が出ているのに、お金が増えない

 

 

物販は、お金を商品に変換して、それをまたお金に戻すビジネスです。

 

つまり、自分の資産が『お金』か『商品』どちらかに
分配されている状態が延々と続く。これが物販です。

 

ここに関しては別途詳しく解説した記事があります。

輸入物販のキャッシュフローと在庫についての捉え方・考え方

 

ですから、当然ですが全資産中『商品』の割合が増えれば
相対的に『お金』は減ることになります。

逆に全資産中『お金』の割合が増えれば、
相対的に『商品』の割合は減りますので
『売上』が下がることになります。

 

簡単に言えば、この『お金』と『商品』のバランスをうまくとることが
物販で言えば『キャッシュフローを良くする』ことと同義です。

 

物販ビジネスを始めたばかりの頃は、
もちろんそこまで深く考えなくて良いです。

そこまで考えるとむしろよくわからなくなって
行動ができなくなってしまいますからね。

 

まずは何よりも、目先の数字を達成することが重要です。

しかし、ある程度慣れて来たら、
このキャッシュフローのことも考えるべきです。

 

よくあるパターンが、
月収10万円を達成して、次は30万を目指して頑張っている。

 

売れているものベースの利益で見ると着実に額は増えているのだけど
実際の口座残高は一向に増えない。
何か計算が間違っているのではないか?
このまま仕入れを続けてもお金は増えないのではないか?

というパターンですね。

 

誰もが経験する状態じゃないでしょうか?

 

結論から言うと、その状態はお金が増えている状態です。
しかし、お金がお金として増えているのではなくて、
商品として増えている状態なので、厳密には

『資産』は増えているけど『お金』は増えていない。

と言う状態になります。

 

この意味をしっかりと理解していないと、
せっかくうまくいっているのにそのビジネスを辞めてしまったり、
怖さのあまり行動ができなくなってしまったりといった弊害を生みます。

考え方のポイントをまとめましたので、
ご覧になってみてください。

 

 

 

ポイント1 支払いサイクルと入金サイクル

 

 

キャシュフローを突き詰めて考えていくと、
最後に残るのは『キャッシュアウト』と『キャッシュイン』
2つの要素だけということがわかります。

 

いつ・どのぐらい お金が出ていって
いつ・どのぐらい お金が入ってくるのか?

 

キャッシュフローは大げさに言うと
この二つの要素だけで説明できてしまうのです。

 

 

では、欧米輸入Amazon販売においての
『キャッシュイン』と『キャッシュアウト』は
どのような関係性になっているでしょうか。

 

 

まずは『キャッシュイン』

 

これはAmazonからの入金サイクルですね。

小技を使えば、入金サイクルを早めることもできますが、
ここではデフォルトの『2週間サイクル』で考えてみましょう。

 

Amazonでは売上金を毎日入金するわけではなく、
一定期間分をまとめて入金してくれるシステムを採用しています。

例えば2/1〜2/14分をまとめて2/17に入金。
といった具合ですね。

売上金を〆てから入金までに多少のタイムラグがあります。
(僕の場合は2〜3日ぐらい。土日を挟むと伸びます)

そのように考えると、仮に上記のようなサイクルの場合、
2/1に売れた売上金が振り込まれるのは、
16日後になってしまうわけです。

 

そう考えるとちょっと遅い感じがしますよね。

 

話は変わりますが、アフィリエイトなどですともっと遅いです。

例えば2月に30万円のアフィリ報酬を得ることができたと。
そうすると振り込まれるのは4月だったりします。
それを考えると、Amazonは良心的にも思えて来ますね。

 

 

 

では『キャッシュアウト』はどうでしょうか?
現金仕入れ、デビットカード仕入れなどもあると思いますが、
ここでは一番利用者が多いであろう、クレジットカード仕入れで
考えてみたいと思います。

 

一般的な月末締め翌月末払いのクレジットカードで考えてみると
例えば2/1に仕入れた料金の支払いは3月末に支払うことになります。

つまり、支払いまで2ヶ月近い猶予があると言うこと。

一方、2月末に商品を仕入れても、
支払いは同じく3月末ですから、この場合は
支払いまでの猶予が1ヶ月程度しかなくなります。

クレジットカード仕入れの場合は、
仕入れのタイミングがかなり大きなカギになるわけですね。

 

また、クレジットカードの中には、支払い猶予が
普通のカードよりも1ヶ月長いものや、
これはちょっと裏技チックになりますが、
法人向けのカードなどでは、支払いを半年待ってくれるカードなどもあるみたいです。

こういったものを利用することで、
さらにキャッシュアウトを先延ばしすることも可能です。

 

 

こう考えて見ると、基本的にはキャッシュインの速度よりも、
キャッシュアウトの速度の方が遅いわけですから、
ガンガン商品が売れている場合はどうやってもキャッシュオーバーすることはありません。

しかし、物販というものはそんなに簡単なものではなく、
次のポイントで解説する『回収率』によっては、
間違えればキャッシュオーバーしてしまう可能性があります。

 

 

 

ポイント2 回収率

 

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もともと僕が使っている『回収率』って
教科書通りの指標ではないのですが、
非常に使いやすいので僕なりに基準を設けて利用しています。

 

ここでいう回収率とは

『当月の仕入れに対して、どの程度資金の回収が進んでいるか?』

を表した数字になります。

 

例えば、1月に30万円の仕入れをして、
2/15日にその仕入れから15万円分売上が上がっている状態としましょう。

すると 15÷30×100=50 ということで、
1月に仕入れた資金の50%を回収していることがわかります。

 

その後、2月末に1月の仕入れから25万円の売上が上がっていたら
25÷30×100=83.3 ということで、83%の回収ができていることがわかります。

 

そして、1月の仕入れから30万の売上が上がった段階で、
1月に使った資金を全回収できているわけですから回収率は100%になります。

 

この回収のスピードがキャッシュフローを見る上では非常に重要で
回収が早ければその分キャッシュフローは良くなりますし、
遅ければ当然キャッシュがきつくなりやすいです。

 

先ほどのキャッシュインキャッシュアウトの話ですと、
入金サイクルが2週に一度で、支払いサイクルが
最大2ヶ月先ということになります。(平均して1ヶ月半先ということにしましょう)

すると、インとアウトのギャップが1ヶ月ありますから、
その間に回収が済んでいればキャッシュフローには
困らないということになります。

 

つまり、仕入れてから1ヶ月、
例えば1月に仕入れたものの回収率が、
2月末で100%に達しているような場合、
どれだけ仕入をしても理論上お金が尽きることはないわけです。

ですから、最大の理想は仕入れた翌月末には、
回収率が100%を超えていることなのです。

 

しかし、そんなうまくいくならば誰でも結果が出るビジネスになってしまいます。

 

 

実際はそこまでの回収率を叩き出すのは至難の技で、
もう少し遅いのが当たり前です。

輸入の場合、黙っていても『転送期間』というタイムラグがありますから
ざっくり2週間は『仕入れたけどまだ販売できない期間』が存在します。

 

ですから、その分回収は遅くなりがちでして、
それを踏まえると翌月の100%回収というのは
かなり非現実的な数値になってしまいます。

 

一つの基準として僕が使っているのは
仕入れ月の・・・

翌月末に66%回収
翌翌月末に100%回収

これができていれば、物販の形としては
まったく問題ない、と定めています。

 

例えば1月に30万仕入れたら、
2月末に20万程度回収、3月末には30万回収、
と言った具合ですね。

これぐらいがちょうど良い目安であり目標です。

 

逆に、これを下回るようですと、
キャッシュフローが安定しない可能性があるので
上記数字を基準に価格改定や仕入れを検証すると
とてもやりやすいと思います。

で、このような流れで仕入れができているとして、
その状況下で毎月仕入れ値を増やしていくと
冒頭にお伝えしたような『お金が増えない』状態になります。

それに関しては過去に音声でも解説しました。

 

しかし、その状況はなるべくしてなる状況で、
特に悲観するようなことではありません。

資産が多めに『商品』に変わっているだけであって、
然るべき時が来れば、それが『お金』に変わり、
口座残高も増えていくでしょう。

 

ただ、その状況に実際に置かれるとすごく不安じゃないですか。

 

ですので、そういうときに『大丈夫だ』と確認するための
材料として、回収率を使ってもらうと良いと思います。

翌月末に66%回収
翌翌月末に100%回収

これが守られていれば基本的には破滅することは
絶対にありえませんので^^

 

 

 

ポイント3 各種固定費(経費)

 

 

まずはじめに書いておきたいのが、
『経費は粗利益計算にはいれない方が良い』
ということです。

 

 

基本的な会計の場合、
まず売上と原価の計算で粗利益を算出します。

そして、粗利益から経費を引いて純利益を出すのですが、
物販の数字を見ていく上で

『粗利』で見るべきなのか
『純利』で見るべきなのか

って、人によって違うと思うんですよね。

 

で、僕は『粗利』で見るべきだと思っています。

 

理由としては、その方が純粋にリサーチの良し悪しを
確認することができるからです。

経費まで含めてしまうと、そもそも計算が煩雑になるのと
余計なノイズまで入ってしまいますので、
あまりオススメはできません。

 

ですから、リサーチの精度を確かめたり、
ものの流れを見るために使う数字は『粗利』の方が良くって、
そこで使う要素としては

 

・売上
・Amazon手数料

→ 入金額

・仕入れ値
・為替+α
・重量
・関税
・納品代行費

→ 仕入れコスト

入金額ー仕入れコスト=粗利益

 

という感じがベターかなと思います。

 

 

もちろん、だからと言って経費は無視して
問題ないですよ!ということではありません。

 

経費は経費で、別に管理して確認する必要はありますが、
粗利益を出すのに経費は入れなくて良いと思います。
という話です。

 

その上で、じゃあ輸入物販の経費ってどんなものがあるでしょう?

 

いくつかあげると

・Amazon利用料(月額)
・ツール使用料
・業者使用料(月額)
・納品送料
・ネット回線料
・家賃・光熱費
・外注費・人件費

などですね。

 

いわゆる『固定費』と呼ばれるものです。

 

先ほども書いた通り、普段のリサーチの確認や、
そういう数字には上記要素は入れなくて良いですが、
固定費がいくらかかっているか、
に関しては『必ず』『詳細に』管理してください。

 

例えば、毎月10万の利益が出ているはずなんだけど、
お金が増えていない。

回収率も問題ない。

ということは大丈夫だな!

 

と判断してしまったとして、
でも良く考えると毎月の経費(固定費)が10万円かかっていた。

これじゃ当然お金は増えませんよね。

 

利益を伸ばすか、固定費を削減しないと
いつまでたってもお金は増えません。

 

ですので、経費に関しては詳細に把握をして、
粗利とは別に計算をして、それはそれで判断をする。
という作業が必要になりますね。

意外とかかっていなさそうで経費って膨らんでいるものです。
普段、あまり気にしない方はぜひ確認して見てください。

 

 

 

理解しているのとそうでないのでは天と地ほど差が出る

 

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ここまでに解説した(少し長くなりすぎた・・・)
ポイントを全部理解し、把握していれば、
キャッシュフローについて訳が分からなくなる。
ということはほとんどないと思います。

 

しっかりと一つずつ要素を潰していけば、
キャッシュフローに困っている際にも
必ず原因が見つかるはずです。

 

キャッシュフローについて理解が乏しいことによって起こり得る
一番良くないことは

『うまく行っているのに諦めてしまう』

ということです。

 

わかる人が見たら、思いっきりうまく回っているのに
キャッシュフローのことが理解できていないばかりに
表面的な情報で『ダメかもしれない・・・』と思ってしまう。

こういうことって、意外と多いんです。

 

まぁ、確かに状況を把握していないのに、
見た目には良くない結果が見えている。
そんな状態では前を向き続けるのは難しいですよね。

 

だからこそ、今回の記事で書いた内容は
バシッと頭に入れていただきたいと思います。

ここが理解できていれば、
少しのことでは動じなくなるはずです。

すぐに全部理解することは難しいと思いますが、
少しずつでも良いので、血肉にしていきましょう!

 

 

 

どんなビジネスでもキャッシュフローは重要

 

 

僕が個人でビジネスを始める際に、
まず物販をお勧めしている理由の一つに

『キャッシュフローについて学べるから』

というものがあります。

 

今後、どんなビジネスに挑戦するにしても、
ビジネスがお金を稼ぐ特性を持っている以上、
キャッシュフローという概念は常に存在します。

少し乱暴な言い方ですが、
キャッシュフローさえうまく行っていれば
どんなビジネスでも結果は出るのです。

 

そのぐらい、大事な概念なのです。

 

そして、物販はそれを身近に、かつ強烈に勉強できる
非常に良いビジネスなんですよね。

 

今そこに苦しんで頑張っている人にとってみれば
そんなことまで頭が回らないかもしれませんが、
物販で成功するために一生懸命キャッシュフローに苦悩して
なんとか結果が出るように頑張っているその行動は、

実は今後取り組むかもしれないあらゆるビジネスの
成功率を上げるための行動になっているんです。

 

ビジネスによっては、インアウトのサイクルがとんでもなく
長かったり短かったり、

物販のように『商品』という形がなくて、
掴みどころがなかったり、

非常に高度なキャッシュフローの感覚を
求められるものもあります。

 

いきなりそういうビジネスに挑戦しても、
失敗する可能性が高いのは当然ですよね。

 

ですから、比較的わかりやすい物販で、
そのあたりをしっかりと身につけましょう。

 

そうすれば、物販をそのままどんどん伸ばすにしろ、
別ジャンルのビジネスに挑戦するにしろ、
必ずそのときの助けになってくれます。

少なくとも、僕は起業当初苦しんだ経験が、
今のビジネスの糧になっています^^

 

 

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