Amazonでカートボックス(メインカート)をとる要素についてまとめてみた
Amazonのカートの仕組みもだいぶ複雑化してきましたので
ここでざっくりとまとめてみたいと思います。
基本的な仕組みから評価値の移り変わりまで
今分かっていることやおそらくそうであろうことを含めて
解説させていただきます。
ぜひ販売の参考にしてみてください^^
1. カートボックス(メインカート)とは?
2. 基本の評価方法
3. 追加された項目(ポイント)
4. 憶測だけど評価されている可能性(売上実績)
5. 憶測だけど評価されている可能性(倉庫の場所)
6. 憶測だけど評価されている可能性(カート獲得率自体)
7. 最後に
もくじ
カートボックス(メインカート)とは?
まず、簡単にカートボックスにについて
解説してみようと思います。
Amazonの販売の仕組み上、
ある商品Aがあったときに、
その商品ページを複数作ることが禁止されています。
つまりAという商品のページは
基本的にはAmazon上に1つしか存在してはいけないのです。
ヤフオクなどであれば、出品者ごとにAという商品のページを
作成しますので『A』と検索すると、たくさんのページが出てくるのですが
Amazonでは1つのページしかヒットしません。
そのため、Aという商品を複数の出品者が出品していても
すべて一つのページに紐付けされるということ。
そこで問題になってくるのが
じゃあそのページ内でお客さんは誰から商品を買うのか?
ということですよね。
その際に重要なのが『カートボックス』という考え方です。
以下の画像を見ていただくとわかりますが
商品の詳細ページには購入できる価格が記載されており
すぐにその価格で購入することができます。
つまり、お客様は①の値段で商品を購入するわけです。
ですがよく見てみると②に出品者名が表示されています。
この商品の場合、出品者が10名いるにもかかわらず
このページに表示されている出品者はこのセラーだけです。
他のセラーの出品を見るためにはこのページから
もう一度リンクをクリックして出品者一覧を確認しなくてはなりません。
ですので、だいたい①に表示されているセラーから
商品が売れていくのです。
そして、この商品ページのトップに自分の出品を表示させることを
『カートを取る』と表現しています。
簡単に言うと、カートを取ることが商品を売るために
一番重要なことになるのです。
基本の評価方法
では、どうやったらカートを取ることができるのでしょうか?
ここからは予想も入った考えになりますので
そのつもりで見ていただきたいのですが、
まず前提としてカートをとるためにはAmazonから一定の
評価をされなければなりません。
Amazonとしては、一番お客様のためになるセラーから
商品を販売させたいわけでそのためにセラーごとの評価をしているのです。
そして、その評価はいわゆるポイント制のような形になっていて
そのポイントによって誰がカートをとるかを自動的に計算しています。
ただし、これらのことはAmazonは一切公表していません。
質問をしても
『そんなことしてないですよ』
ととぼけるだけです笑
ですが、周辺情報からある程度の評価基準は分かってきています。
基本的には
・価格
・配送スピード
・出品者ステータス
・在庫数
という項目が評価対象で、上から順に評価値が高いポイントになっています。
まずは価格が最優先です。
価格が安い方が評価のポイントが高いということですね。
次に配送スピードです。
Amazonの大きなメリットは配送スピードです。
これが異常に早いから、ここまでの大きなプラットフォームになった。
と言っても過言ではありません。
そして、理論上FBAを使用していることが最速になりますので
FBA利用者の評価値がかなり高いといえます。
ですから、自己発送ですとなかなかカートが取れないのです。
(例外もあるのですが最後の補足の項目で説明します)
その次に出品者ステータス。
評価の数が重要なのではないか?という方もいらっしゃいますが
おそらくそれは厳密には違っていて、
評価の数よりも評価の質を重視して見ている傾向があります。
ですから、新規出品者などの評価がまだない出品者でも
普通にカートをとることができます。これがAmazon販売の強みですね。
最後に在庫数。
正直言ってこれは大した評価をされません。
全く同じ評価値の人同士の場合多少考慮される程度です。
あまり気にしなくて良い項目ですね。
と、このように各項目ごとにポイントが設定されていて
その合計値が一番高い人がカートを取りやすくなります。
かといって一番高い人がずっとカートをとるわけではなく
ポイントが近い場合は代わる代わるカートに表示される
セラーが交代するという感じになりますので
必ずしも最高得点を取る必要がないケースもあります。
基本的には
・FBAを利用していて
・FBAセラーの中で最安値付近
に価格を設定していればほとんどの場合、
カートをとることができます。
追加された項目(ポイント)
一昔前までは先ほどの条件のみで戦うことができましたが
最近は他にも色々な要素がカート獲得に関わるようになりました。
その筆頭が『ポイント』ですね。
出品者が各自、出品商品にポイントをつけられるようになってからは
価格に近い評価値がポイントに与えられるようになりました。
例えば
商品価格 2000円
のFBAセラーと
商品価格 2100円 ポイント100pt
のFBAセラーだと、ほとんど評価値に違いがないことがわかっています。
価格と違って、ポイントは目立ちづらいですから
価格ほど競合とのバトルに発展する可能性は高くありません。
そのため、最近はポイントで差別化を図るセラーが
非常に増えてきていますね。
ただ、お客様的にはポイントをそんなに重視していないので
完全にカートをとるためだけの項目みたいになってしまっていますが・・・
ここしばらくはこのポイントの扱いが
カート獲得率に大きく影響するのは間違いないですね。
憶測だけど評価されている可能性(売上実績)
さらにもっと細かいことを言うと、
ここからは憶測の範囲を超えませんが
カートに影響する要素はまだ存在します。
一つ目は『売上実績』です。
例えば今までおもちゃばっかりを売っていて、
そこでの実績はかなりあるセラーがいるとして、
そのセラーがいきなり家電を出品したとします。
すると、なぜかカートがなかなか取れないという
現象が現れることがあります。
なんども検証をしてみましたが
どうやらやっぱり一定の偏りがあるんですよね。
もしかしたら、ジャンルごとの売上実績によって
カート獲得に関する評価値にプラスがあるのかもしれません。
そのジャンルに異常に強いセラーとかもいますからね。
そう考えたほうが自然かなと思っています。
憶測だけど評価されている可能性(倉庫の場所)
さらにオカルトチックになっていきますが、
納品をしている倉庫の場所も影響しているのでは。
という話もあります。
これは以前にAmazonのカート獲得アルゴリズムが
おそらくバグった事件があったのですが
その際に可能性の一つとして浮かび上がったものです。
確かによく考えてみると
・Amazonは商品を早く届けたい
・お客様もそう思っている
・Amazonは全国に倉庫がある
・購入者によって送る倉庫は違う。
という要素から、例えば東京で誰かが商品を買う場合は
関東の倉庫から商品を商品を発送するのが
送料的にも早さ的にも効率がいいですよね。
で、おそらく関東での利用者が一番多いので
そう考えると関東近辺の倉庫を利用していたほうが
カート獲得率が上がるのではないか?
という仮説を立てることも可能です。
それこそ、例えば冬物の洋服とかであれば、
なるべく北側の倉庫に納品してみるとか笑
少しオカルトすぎますが、僕は結構ありえると思っています。
憶測だけど評価されている可能性(カート獲得率自体)
思いっきりオカルトになりますが、
これも数字の上では一応説明がつく程度の
偏りは出ている要素です。
それが『カート獲得率自体』です。
例えば全商品の3割ぐらいでカートが取れているとして
その割合がいつになっても一定な状態が続くことがあるんですよね。
どういうことかというと、
ある商品がカートを取っていると、他の商品が取れておらず
その商品がカートをとると、今までカートを取っていた商品が
カートから外れる。
といった現状が一応数字の上では確認できています。
つまり、Amazonが出品者ごとに、
あまりにも有利不利を作らないように
極端に言うと『カートを取りすぎる状況』を
調整しているのではないか?ということです。
さすがに被害妄想が強いですが笑
まぁ、理論的にはありえる話ですね。
ただ、対策の打ちようがあまりないので
気にしてもしょうがないですが・・・
最後に
ちょっと補足ですが、
最近は自己発送者にも
『マケプレお急ぎ便』というサービスが適応されましたので
それに対応している自己発送者は
かなりFBAセラーとカート獲得において戦えるようになっています。
(それでもFBAのほうが強いですけどね)
こういった形で、月日が経つごとに微妙に
カート獲得に関しての状況は変化して行っています。
もちろん、それらを逐一追うのは大事ですが
それはこういう情報発信者に任せて笑
まずは根本の考え方と、意味を理解しましょう。
先ほども書きましたがAmazonの評価のスタンスは
『お客様のためになるか?』
です。
ですから、そこさえ押さえておけば、
だいたいのことには対応できます。
考え過ぎも良くないですから
それぐらいに思っておくのが良いですね。
ということで、長くなりましたが
少しでも参考になれば嬉しいです^^
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