Amazonでアカウント停止になった後の対処(復活)方法と、別アカウントを作る際の注意点をまとめてみた
2018/02/11
前回記事にした
Amazonでアカウントが審査・停止・閉鎖になる理由をまとめてみた
が大変好評でしたので
続編を記事にしたいと思います。
今回はAmazonのアカウントが停止になってしまった際に
復活する対処方法と、仮にそれがうまくいかずに
新しい別のアカウントを作る際に注意したい要素。
これらをまとめました。
是非参考にしてみてください!
(参考にする必要がないことが一番の幸せですが・・・)
もくじ
アカウント停止後の復活方法
できれば安全に運用したいアカウントですが、
停止になってしまったらそれはそれでしょうがないです。
そこまで行ってしまった場合は頭を切り替えて
『今できること』を最優先で行動する必要があります。
そして、アカウントが止まってしまった際の優先順位としては
1、とにかくAmazonにお願いして復活させてもらう
2、ダメだったらアカウントをもう一度作り直す
です。
極論、やるべき行動はこの二つです。
ですから、深く考えすぎたりクヨクヨする前に
まずは上記行動をシンプルに取っていきましょう。
まずは1のアカウント復活に向けて行動します。
アカウントスペシャリストからのアカウント停止のメールには
停止になった原因などが記載されていると思います。
その原因を材料に、改善策をアカウントスペシャリストに
送るところからスタートです。
詳しくは次項で解説をしますが
基本的には1日に1通しか返信をくれませんので
復活までの期間は1週間ぐらいを見ておいたほうが良いと思います。
その間、非常に苦しい時期が続きますが
なんとか耐えてメールを送り続けることが重要です。
(僕もそんなことを2度も経験しました・・・)
メールのやり取りをする上での注意点
前項にある通り、まずはアカウントスペシャリストに
メールを送るところから始まるのですが、
送るメールに関してはいくつか注意点があります。
まず『事業改善計画書』というものを提出する必要があるのですが
これはPDFなどで提出しても良いですし、
メールの本文にそのまま書き込んで提出する方法でも
受理されることがあります。
そして、この『事業改善計画書』が何よりも重要で、
この出来如何で復活の確率が大きく変わります。
『事業改善計画書』では
・アカウントが停止になった理由
・その理由を引き起こしてしまった原因
・同じことを今後起こさないための改善策
・改善策を施した後の効果(結果)
・いつまでにその改善策を行うか
・改善策を施した後状況はどう変化していくか
・改善策を行う担当者の名前
などを詳細に明記する必要があります。
まずは上記をすべて満たす計画書を作成し
Amazonにメールで送るようにしましょう。
先ほども書きましたが、アカウントスペシャリストとのやり取りは
基本的に1日1往復しかできないので(返信が遅いため)
できるだけ早くこの『事業改善計画書』を送りたいところです。
一番最初の『事業改善計画書』で完璧を求める必要はありません。
もちろん、全力で作成していただきたいのですが
アカウントスペシャリストにも温情はあるみたいで、
送った『事業改善計画書』に不備があればそこを指摘してくれます。
その場合、また次のメールで『事業改善計画書』を改善して送れば
また話は続きますので、そのようにしてどんどん精度の高い
『事業改善計画書』を作っていく流れでも良いと思います。
というか、基本的には1回目のメールでアカウントの復活が
できると思わないほうが良いです。
僕自身もそうでしたし、色々な方の話を総合すると
アカウントが復活するまでに平均で5回以上の
メールのやり取りが必要になっています。
ですから先ほど『1週間ぐらいは覚悟を』と書いたわけです。
一度却下されたぐらいではくじけずに
なんども改善の提案をするようにしましょう。
僕がアカウント停止になった際は最終的に
命乞いみたいになっていましたが。
(生活が〜とか、これが収入の軸なんです〜とか
どうにかして同情してもらおうとしていましたが
意味があったかはわかりません)
ポイントとしては
・本当に実行できそうな改善策で
かつ効果がありそうなもの
・反省しているという態度が感じ取れること
の二つです。
変に開き直っていたり、
実際はこちらには原因はないけども・・・
的な言い訳をしていると絶対に復活しません。
また、すぐにでも実行可能なプランでないと
担当者から見ても『口から出まかせ』に見えてしまうので
できるだけ具体的に、しかも実現可能な策を
しっかりと提案するようにしましょう。
うまくいけば、アカウントが再開できます。
※ただ、著作権系でのアカウント停止に関しては
ほとんどの場合復活が難しいと言われています。
ただ、可能性は0ではないのでチャレンジする価値はあります。
僕も著作権系でアカウントが止まり、その後復活になりましたので。
別(複数)アカウントの作成について
アカウントスペシャリストに何度もメールをしても
もはや同じ文面しか返ってこない。
(もう改善策を送ってもらってもこちらでは検討しませんよ。
というぐらいのメールならばまだチャンスはあります)
その間にも販売の機会損失は膨らんでいく。
このような状態になった場合、次に考えるのは
『新規アカウントの取得』
です。
ここで問題になるのが、
新規アカウントを取得してもなんらかの原因で
Amazonにばれてすぐにアカウント停止になる。
というものです。
Amazonでは複数アカウントの運用を禁止しています。
例えばアカウント停止などとは関係なく、
複数のアカウントで別の商品を販売していたとしても
それがバレればその原因でアカウントが止まることがあります。
そして、何よりも厄介なのが、
アカウントの停止とはアカウントの『削除』ではないということです。
アカウントがAmazon上から消え去るわけではなく、
その存在自体は未来永劫残ってしまうのです。
ですから、一つのアカウントが止まってしまって、
次に新しいアカウントを作った場合、Amazonからすれば
『複数アカウントの運用』と判断するわけです。
当然、ばれた瞬間にアカウントは止まります。
また、意外と通常時に複数アカウントを運用していても
滅多にAmazonにバレることはないのですが
アカウント停止後はおそらく『ブラックリスト』的なものに
自分の情報が入ってしまうため、アカウントを作り直すと
結構な確率でバレてしまいます。
ですから、最優先は『既存アカウントの復活』なのですが
どうしようもない場合はアカウントを作らないと
しょうがないわけです。
(おそらく)Amazonがチェックして紐付けしている項目
では、Amazonは何を判断材料として
そのアカウントが停止されたアカウントと関連していると
判断しているのでしょうか?
これがわかれば、新規アカウント作成の成功率がアップするはずです。
もちろん、この情報をAmazonは公開していませんので
あくまでも今までの経験と情報による『予想』でしかないですが
今の所可能性があるのは以下の要素となっています。
確実に見ている要素
→住所
→登録氏名
→店舗名
→電話番号
→メールアドレス
→IPアドレス
→クレジットカード情報
これらの要素は被っていると大体一発アウトです。
過去には全部の情報を違うものにして1ヶ月運用していたが
たまたま過去に使っていたIPでログインしてしまったら
5分後にはアカウントが止まった。
なんてケースもありました。
ただ、(おそらく)人の目で詳細に確認しているわけではないので
少し表記を変えたりするだけで、対応は可能でしょう。
・確実じゃないけど多分考慮されている要素
→出品商品
→FBA納品時・返送時の住所氏名
『出品商品』に関しては多分チェックされています。
アカウントが止まると納品していた在庫を返送して
もう一度納品する必要がありますが
その納品が完了した途端にアカウントが止まるケースが多いです。
(これはいろんな意味でしんどいですよね)
ですから、少しずつ分けて細々納品するとか
既存の在庫は他販路で販売するとか、
そういう対策が必要になりますね。
『FBA納品時・返送時の住所氏名』も当然見られています。
これがどの程度の材料になっているかはわかりませんが
紐付けの要素としては確実なものではありますので
これにも注意が必要です。
・本当に!?と思うけど考慮されてそうな要素
→IP以外のパソコン情報
オカルトくさいですが、これも無視はできないんですよね。
すべての要素を完璧に満たしてアカウントを取得しても
なんの原因かわからずにアカウントが止まるケースがあります。
もしかしたらPCの情報を何かしらで照合していて
それで紐付けをしている可能性があるわけです。
ですから、アカウント再取得の際はPCを思い切って買い換えるか
デスクトップクラウドを利用して
全くPCを別物にしてアカウントを取得する必要があるかもしれません。
長くなりましたのでまとめると、
『基本的にはすべての情報を(ちょっとだけでいいので)
変更する必要がある』
ということになります。
なかなか大変です。
ですが、このようにアカウントを作り直して
しっかりとその後停止することなく運用している方も
たくさんいらっしゃいます。
さいごに
読んでいただいてわかる通り、
アカウントの再開、再取得に関しては
まさに修羅の道、一筋縄ではいきません。
ですが、起きてしまったらしょうがないのです。
ビジネスにピンチはつきものです。
そのときに出来うる最高の行動をするしかありません。
しんどいですが、それが最善策です。
このページを読んでいらっしゃるということは
もしかしたら今まさに当事者になっている方も
いらっしゃると思います。
経験者としてアドバイスができるとすれば
諦めないで行動していればきっと大丈夫。
こうやって過去の話として話せるようになります。
ということぐらいでしょうか。
例えば法人を作ってしまえばほぼ確実に
アカウントは取得できたりと、技はありますが
(法人ですと部署を変えるとまた作れます)
とにかく、まずは今できる最善策を取り続けること。
それが何よりも重要です。