ビジネスマインド

じゃあ次は欲求からビジネスへのモチベーションを見てみよう

 

前回、

こんな記事をアップしたところ、
思ったよりも反響をいただくことができました。

 

特に、利益額で100万円〜を稼いでいる方からの反響が多く、
やっぱり稼ぎの額が増えると、お金の不安とか以外に
『現状への違和感』とか『方向性への疑問』とかが
重要になっていくのだなぁと実感。

 

まぁみんなそうやって悩み、迷いつつ
だんだん自分のスタイルを見つけていくんだろうけど。

 

で、今回は前回の『情熱』をもう少し深く掘り下げて、
『欲求』の部分からビジネスのモチベーションを分析したいと思います。

是非、自己と照らし合わせてご覧になってみてください!

 

 

 

マレーの欲求リスト

 

 

自分の欲求がどこにあるのか?
を図る上で便利なのが『マレーの欲求リスト』です。

 

この手の話には必ず『マズロー』が出てくるのですが、
あれはもっと根本の仕組みを説明したものですので
細かい欲求については触れていません。
若干ニュアンスは違いますが、マズローをもっと細分化したのが
マレーの欲求リストだと思ってください。

 

ちなみにこのリスト、1938年に発表されたものでして
若干古いです。
その後、荻野七重さんと斎藤勇さんという心理学者が
更に手を加えて細かい欲求を説明していますが、
今回のケースにおいてはマレーさんの方のリストで十分なので
それで話を進めます。

 

マレーの欲求リストでは、人間の欲求を
『臓器発生的欲求』13種と
『心理発生的欲求』27種に分けました。
(心理発生的欲求に関してはどの臓器から発生しているか
わからない欲求が分類されています。
ホルモンの研究が進めば、多分大体臓器発生に収束する気がします)

 

まずはリストで上がられた欲求を全部羅列します。

 

 

 

臓器発生的欲求

 

 

人間が生きていく上で必須となる欲求です。
いわゆる原始的欲求や生理的欲求と呼ばれるものです。

 

 

欠乏から摂取に導く欲求

 

呼気欲求

→酸素を取り入れたい

 

飲水欲求

→水を取り入れたい

 

食物欲求

→食べ物を取り入れたい

 

感性欲求

→身体的な感覚を求め、楽しみたい

 

 

膨張から排泄に導く欲求

 

性的欲求

→性的関係を結びたい

 

授乳欲求

→乳児への授乳をしたい

 

呼気欲求

→息を吐きたい

 

排尿・排便欲求

→尿や便を排泄したい

 

 

障害から回避に導く欲求

 

 

毒性回避欲求

→有毒な刺激を回避して逃れたい

 

暑熱・寒冷回避欲求

→適切な体温を維持したい

 

傷害回避欲求

→痛みやケガ、病気を回避したい

 

 

 

心理発生的欲求リスト

 

 

心理的欲求と呼ばれるものです。
主に、ビジネスの動機はここに隠されています。

 

 

物質に関する欲求

 

獲得欲求

→お金や財産やものを手に入れたい

 

保存欲求

→ものを収集したい

 

秩序欲求

→整理整頓して秩序を保ちたい

 

保持欲求

→お金や物をいつまでも持ち続けたい、失いたくない

 

構成欲求

→ものを組み立てて構築したい

 

 

野心・向上心に関する欲求

 

優越欲求

→他人よりも優れていたい、社会的地位を向上させたい

 

達成欲求

→困難を乗り越えて成功したい、難しいことにチャレンジしたい

 

承認欲求

→認められたい、褒められたい、尊敬されたい、自慢したい

 

顕示欲求

→他人の注意を引きたい、楽しませたい、感動させたい、ショックを与えたい

 

 

自己防衛・保身に関する欲求

 

不可侵欲求

→自尊心を傷つけたくない、批判されたくない

 

屈辱回避欲求

→失敗して笑いものになりたくない、屈辱や恥ずかしさを避けたい

 

防衛欲求

→自分を正当化したい

 

中和欲求

→失敗を取り返したい

 

 

支配・権力に関する欲求

 

支配欲求

→他人をコントロールしたい、影響を与えたい

 

服従欲求

→優秀な人に服従したい、支えたい

 

同化欲求

→真似したい、見習いたい

 

自律欲求

→他人の影響から独立したい、支配に抵抗したい

 

対立欲求

→他人と違う行動をとりたい、ユニークでいたい

 

攻撃欲求

→他人に意地悪したい、奪いたい

 

屈従欲求

→他人に降伏したい、罰を受けたい

 

 

禁止に関する欲求

 

避難回避欲求

→法律やルールに従いたい、処罰や追放を避けたい

 

 

愛情に関する欲求

 

親和欲求

→他人と交流したい、集団に属したい

 

排除欲求

→他人を無視したい、差別して排除したい

 

養護欲求

→困っている人を助けたい、同情したい

 

救護欲求

→愛されたい、看護されたい、慰められたい

 

 

遊戯に関する欲求

 

遊戯欲求

→リラックスしたい、楽しみたい

 

 

情報に関する欲求

 

認知欲求

→知識を学びたい、理解したい

 

証明欲求

→情報を提供したい、他人を教育したい

 

 

 

強く欲求を感じる場所、足りていない場所はどこか?

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

ざっとご覧になってみて、ご自身に当てはまる欲求は
いくつか見つかりましたでしょうか?

 

人間にはこのような欲求が備わっていますが、
その強弱には個人差があります。

そしてその個人差は先天的な要素と後天的な要素が
絡み合って複雑に変化していきます。

 

 

例えば、よくあるパターンで

副業時代はあんなに頑張れていたのに
結果が出て独立したら副業時代と対して変わらない
仕事量しかこなせない!なぜだ!?

って状態に陥る方がいますが
(すっごく多い)

 

これはもともと副業時代に持っていた

『自律欲求』(他人の支配から逃れたい)

をクリアし、その上で身体的に危険な状態では
なくなっていることにより、
求めるべきものが弱くなっているから起こる現象です。

 

これ以上仕事をしないと今度は身体的に危険が及ぶので
その分のモチベーションは発生するのですが、
『それ以上』に対応する欲求が弱いため、
そこから先の作業がうまいことできない。状態ですね。

 

こう説明するとしっくりくるのではないでしょうか?

 

 

となるとですよ。
その先の行動を起こすためには
『今まで持っていなかった欲求』
を持つことが必要なんですよ。持つというか気づくというか。

 

「やる気がない?良いからやれ!」

でも短期的にはやれますよ。
(不可侵欲求とか、服従欲求とかにより)
でも、それじゃあ間違いなく長続きしないのです。

 

だから、何かしらの発想の転換や価値観の追加をしないといけない。

 

いや、言い方が間違っているかもしれないですね。
変な話『モチベーションが湧かない』状態って
前述した通り『やらなくて良いと深層心理では思っている』
状態ですから、であれば究極やらなくて良いわけです。
そのままで全然問題なし。ですよね?

 

ですが、多くの場合
『そうなんだけど、なんかそうじゃない気がする。
やらないといけない気はしている』
って状態だと思うんですよ。
(そうじゃないとそもそも悩みませんから)

 

ってことは、
『本当は達成したい欲求があるけどそれに気づけていない』
可能性が高くて、
だからこそ、モヤモヤするけど気づいていないから
モチベーションの向けどころがない。
って状態が完成するのです。

 

以上を踏まえて考えると、
『自分が何を求めているのか?』
『どんな欲求が強いタイプなのか?』
を整理することって大事だと思いません?

 

 

例えば僕の場合、
手前味噌ではありますが、それなりの期間
飽きることなくおんなじことを繰り返しています。

 

情報発信は同じスタイルで長いこと続けているし、
物販は中身こそコロコロ変われど、続けてます。

 

そこにどんな欲求があるかというと
これはもう『認知欲求』『証明欲求』
なんですよ。

 

もちろん『獲得欲求』とか『達成欲求』もありますが
現状でそれは満たしてしまっているので
(あんまり強くないってこと)
それだけではこんなにバカみたいに発信できないんですよ。

 

基本的に今残っている一番強い欲求が
『認知欲求』(知識を吸収したい、仕組みを解明したい)
『証明欲求』(情報を発信したい)
であり、言い換えるとインプットとアウトプットです。

 

だから、物販はヒットアンドアウェーを繰り返しています。
目的が仕組みの解明と知識の吸収なので、
0から始めてある程度結果が出たらモチベーション湧かなくなるのです。
(僕は結果が出た物販を次のチャレンジの際には全部辞めちゃうのですが
それをいつも「勿体無い」と言われていて
自分でもなんでそうしているか上手く説明できなかったのですが
今ブログ書いていて心理にたどり着きました笑
子供がおもちゃに飽きて、次のおもちゃで遊んでいるのと
同じ状態なんですね。)

 

そしてそれを排出する。
この一連の行為がたまらなく好きなのです。
そして運が良いことにそれをやっていると飯が食えて、
プラスたまに褒めてもらえたりする。

 

そんな欲求を満たす構造ができているので
全く同じ環境の中、不満もなくビジネスができているのです。

 

なんか超スッキリ説明できた!

 

と、こんな感じで突き詰めていくと
自分がこれから何を軸にビジネスをしていけば良いのか?
の指針になる可能性があります。

 

できるできないは置いておいて、
本当は何が欲しいのか?
と一回向き合い、整理し、
その上でモチベーションの向き先やビジネスの方針を
考えていっても面白いと思います。

ぜひ参考にしてください!

 

補足音声です^^

-ビジネスマインド