質問力と質問に答える力
2016/08/14
コンサルをしていますので、
いろんな人を指導することがあります。
少なめに見積もっても今までに300名以上は
指導してきたのですがやはりいろんな方がいます。
そして、成果の出やすい人、そうではない人の傾向も見えてくるのですが
今回はそんな傾向の1つをご紹介します。
それが
『質問力と質問に答える力』
です。
まず、成果を出しやすい人は質問が上手です。
どう上手かというと、比較的シンプルにやり取りが終わる
質問をすることができます。
これはなぜかというと、自分自身の問題点を把握できているからです。
極端な例えですが、パソコンが動かなくなってしまったとします。
そういうときに、ちゃんと1つずつ原因を分けて考えられる人は
まずAという原因を確認して、問題がないか調べ問題がなければ次はB。
というふうに一つずつ原因を片付けていくことができます。
非常にシンプルで合理的な思考です。
ですので、そのうち原因を突き止めることができるし、
仮にその間誰かに質問するとしても
Aについての質問
Bについての質問
とピンポイントで質問ができますので
答える側も的確に答えることができます。
ですが、そこが苦手な人だとどうなるかというと、
いろんな原因が考えられる『パソコンが動かない』という現象に対して
全体でとらえすぎてしまうので、
質問自体がこんがらがったものになってしまいます。
『パソコンがフリーズして動かないのですが、こういうとき、主な原因って何ですか?』
ーー◯◯であることが多いです。
『試してみました。が、反応なしです。』
ーーでは、◯◯はどうですか?
『それもダメでした。ただ、こういうメッセージが出ました』
ーーあ、ならば◯◯が原因かと!
『動くようになりました!!』
という流れであればスムーズに問題解決に至りますが
『パソコンが動かないのですが、買い換えたほうがいいですか?』
ーー動かないとはどの程度でしょうか?重いということですか?
『まったく動かないのです。スペックは◯◯と◯◯です』
ーーフリーズしてしまっているということでしょうか?
それであればスペックの問題ではないような気がしますが
『5年前に買ったパソコンなので、もしかしたらもうダメなのかもしれません』
ーー急に動かなくなるのは考えづらいので、他に原因があると思いますよ!
いつから動かないのでしょうか?
『今日の朝からです。昨日までは動いていました』
ーーその場合、◯◯が原因であることが多いので
まずはそれを試してみましょう。
という感じで、質問の仕方がまずいと解決に至るまでに
無駄な時間を消費します。
すごく極端な例ですが、こういうやり取りになってしまうことって
結構多いんですよね。
同時に、後者のやり取りの場合、
質問の仕方もそうですが、原因を特定しようとしているこちらの
質問に対しての答え方も少しずれていますよね。
質問が苦手な人は、この答える。という行為も苦手なことが多いです。
いろんなところに目がいきすぎていて、冷静ではないので、
質問の意図を汲めなかったり、見当違いの回答をしてしまったりします。
そうすると、また解決までの時間が長引いてしまうわけです。
一回からいいですが、これが何回もあるわけで、
そうするとビジネス的にはなかなかのダメージになります。
些細なことに見えて、これができる人とそうじゃない人で
圧倒的に成果の出方が違いますので、
少し意識してみるといいと思います。
これは才能じゃなくて、意識すれば鍛えられる能力ですので
ぜひ自分はどうかな?と考えてみてください( '-' )