ビジネスマインド

苦手なことからは逃げても良い理由

2017/01/23

nigehaji

 

 

『逃げるは恥だが役に立つ』

 

というドラマが少し前にヒットしましたが、
10年以上前からのガッキーファンとしては
恋ダンスのヒットも含めて非常に嬉しいことですね。

 

ガッキーに関しては、女性として好きという次元ではなく
もはや概念として好きというレベルでありまして
ある意味仏様みたいなものです。

仮に握手会があって、たまたま自分の家の隣で
開催されるとしても、僕は行きません。
僕のような矮小な存在が、近づいてはいけないと思うからです。

仮に僕が独身で、奇跡的に付き合える状況にあったとしても
付き合うことはできません。
概念とは、象徴であり、偶像ですので、
物理的な繋がりを持ってはいけないからです。

もはや、概念ですから存在していてもしていなくても
同じような境地であり、見えても見えなくてもその価値は変わりません。

ですから、僕は『逃げ恥』も見ていないですし、
『恋ダンス』も見ていません。

もはや、見なくても関係ないほどの位置まで昇華しているのです。

 

という、脱線はこのぐらいにして
(ガッキーに関しては本当にファンですし
ドラマを見ていないのも本当です)

 

『逃げる』という行動は基本的に『悪いこと』と定義されがちです。

 

しかし、ビジネスで成功するためには『逃げる』ことも
非常に有効な手段の一つとなります。

今回は、そんな『逃げる』ことがどのようにプラスに結びつくのか?
また、どういう意味での『逃げる』が有効なのか?
などについて記事にしたいと思います。

 

 

 

苦手なことを克服するのが良いという風潮

 

200707i01

 

特に、日本的な考えだと思うのですが、

『苦手なことを克服する』

ことを『美』とする風潮があります。

 

例えば、小学生の頃に給食のトマトを残すと
先生に怒られると。
そして、頑張ってトマトを食べると褒められる。

 

例えば、鉄棒ができないと自主的に練習を求められると。
そして、できるようになると褒められる。

 

確かに、苦手なことを克服することにより、
得られる達成感は、大きな成功体験です。

小学生時代に、その成功体験を経験しておくことは
大事なことでしょう。

しかし、どうもその認識が大人になっても
続いてしまっている気がします。

トマトを食べられなくても実際何も困らないし
鉄棒ができなくても当然困りません。

 

小学生のときに、自転車に乗れない子がいましたが、
彼は自転車に乗ることを諦めて、
友達と遊ぶときは、自転車に走ってついていっていました。

そして、彼は陸上選手として国体で活躍しました。

彼が苦手な自転車を一生懸命練習していたら、
国体選手になれたでしょうか?

 

日本的な『苦手なことを克服しよう』という考え方は
本当に正しい考え方なのでしょうか?

 

 

 

苦手なことは練習しても成長が遅い

 

苦手なことは、言い換えれば

『能力が向いていない部分』

とも言えます。

 

ですから、その部分を克服しようとするのは、
能力が足りていない部分を鍛錬することですから、
見ようによっては良く思えます。

しかし、もともと能力が足りていない部分を
鍛錬する方法は、実は不効率です。

時間は有限ですから、その中において自身を成長させていく上で
伸び率が悪い能力に時間の投資をするのは、
かなり勿体のない行動と言えます。

でしたら、自分の得意な能力を伸ばした方が、
何倍も効果的ですし、結果にもつながります。

 

もちろん、行きていく上で

『この能力だけは絶対に習得しなくてはいけない』

という場面にぶつかることもあります。
そういう場合はそれが苦手でも時間をかけることは必要ですが
自分が選択肢を選べる環境にいる中であえて苦手な能力を
伸ばすことを選択するのは非効率と言わざるを得ません。

 

 

 

好きなことを仕事に、の勘違い

 

好きなことを仕事にするのはとても幸せなことです。

しかし、それは簡単なことではありません。

 

もし、好きなことが苦手なことだったら。

当然その業界で仕事を長く続けるためには、
その業界で半分よりも上位の能力を持っていないといけません。
しかし、好きなことが苦手なことだった場合、
その位置にポジションを取るのが、非常に難しいですよね。

 

後述しますが、一つの業界内で上位にいる人は
『その業界が好きな人』ではなくて
『その業界で必要な能力がもともとある人』です。

そういった天然のその業界で成功する能力を持っている人間に
苦手な能力を伸ばしたところで勝てるでしょうか?

 

答えは限りなくNOに近いと思います。

 

 

 

得意なことが好きなことになる

 

column

 

一方、得意なことを仕事にした場合はどうでしょう?

 

仮にその仕事が好きじゃなかったとしても、
得意ですから結果を出すことは比較的簡単でしょう。

 

すると、結果が出ますので周りに頼りにされます。
結果が出るので余裕ができ、顧客にも多くのものを還元できます。
そして、顧客から感謝されるようになります。

最初はその仕事が好きじゃなかったとしても、
そのような状況が続けば、だんだん仕事を誇りに思えるようになり
最終的には好きになれそうな気がしませんか?

 

つまり、入り口は『好きなことを仕事にする』ではなくて
『得意なことを仕事にする』だったとしても、
そこでちゃんと結果を出すことによって、
その仕事自体が『好きなこと』になる可能性も十分にあるのです。

 

価値観は時間が経てば大きく変わって行きます。

 

好きなことを仕事にしても、
そこで結果が出なければ、その仕事を嫌いになることだってあり得るわけです。

 

 

 

林先生の話

 

「今でしょ」(古いか)で有名な東進ハイスクール講師の林先生が
以前に上記のような話をテレビでされていました。

具体的には以下のような図を用いていましたが・・・

 

matorikkus

 

 

要は、①で仕事ができたら最高だけど、
そんな人はなかなかいない。

 

多くの人は②③④の中から仕事を選ばないといけない。
だとしたら、②を選ぶべきだと。

 

自分の苦手な業界で、ライバルと戦うとして、
最初からその分野が得意な人には勝つことは難しい。

何せ、自分が一生懸命努力をしてやっとできるようになったことを
得意な人は特に何も考えず、苦労もせずにできてしまう。

 

そういう人たちと戦って勝てるわけないじゃないですかと。

 

林先生自身も、予備校講師をしているのは好きなわけじゃなくて
予備校講師はなぜか最初から苦労しなくてもできちゃったから。
と仰っていました。

 

僕も、この意見には大賛成です。

 

 

 

せっかく仕事を選べる個人ビジネスなんだから

 

そして、個人でビジネスをするということは、
通常の就職先選びよりも何倍も自由度が高いことはわかると思います。

 

選択肢は無限にあり、そのどれもを選ぶことが許されています。

 

であれば、苦手なことを無理やり仕事にするよりも、
比較的最初からすんなりできる分野を選び、
そのビジネスを始めていくほうがどう考えても良いですよね。

 

そこには

『このビジネスが稼げるらしい』

とか

『このビジネスが今はチャンス』

とか、あまり関係ないのです。

 

また、一つのビジネスの中にも色々な作業があります。
当然、その作業の中で『得意なこと』『苦手なこと』があると思います。

 

僕は『苦手なこと』からは逃げて良いと思っています。
逃げて逃げて、やらないようにする。

 

そして『得意なこと』言い換えれば『やっていて楽なこと』に
なるべく時間をかけて、その能力をさらに伸ばしていく。

 

考えによっては楽をしているだけの悪いこと。
のように思えてしまえますが、
むしろそれこそが、真摯にビジネスで成功しようと思っている
真面目な考え方なのだとも思います。

 

『逃げるは恥だが役に立つ』

 

です。

 

 

大事なことからは逃げてはいけませんが、
苦手なことからはどんどん逃げても良いと思いますね!

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