円安とTPPと輸入ビジネス
2016/08/23
円安になったから、輸入が稼げない。とか
円高になったから、輸入が熱い。とか、
僕が物販を始めてから、
為替的には色々なことがありましたが、
その度、特に変わらず利益が出ていることを考えると
そんなに大きな影響はないのに、
なんでみんなそこまで気にするのかなぁ。
と不思議に思っているのですが、
経験がない場合はそう思ってしまうのもわかります。
ただ、原理を冷静に考えてみると、
そんなに気にする必要もないということを
理解していただけると思います。
例えば円安になれば、全体の印象が
『稼げなくなるのでは・・・』
となるわけですから、当然新規参入は減ります。
同時に、その時に輸入をやっている人の中でも
輸出などに切り替えてしまう人も出てきます。
すると、競合が圧倒的に少なくなりますので、
仕入れ値が上がったとしても相対的に値下がりが
少なくなるので、利益は同じように確保できる。
そういう原理が働くわけです。
では、逆パターンを考えてみてください。
例えばTPPによって、個人輸入の関税が撤廃されるとします。
すると最低でも仕入れ値が8%以上抑えられるのですが
これによって、輸入が稼ぎやすくなると思いますか?
ぼくはかなり否定的です。
関税の撤廃によって、プチ輸入バブルが起きるのは
容易に想像がつきますし、
それにより、輸入に多くの人が流れてきて、
競争が激化することもほぼ確実でしょう。
競争が起これば、ある程度のラインまで
値下げ合戦がおこなわれるわけで、
結局利益は同じ程度しか取れない。
というふうになるのではないでしょうか。
独自商品を独占的に販売している場合でもそれは同じで、
関税撤廃によって、輸入品全体の価格は確実に
安くなっていきますから、
相場が大きく変わり、それに引っ張られて、
独占的に商品を販売していたとしても、
値下げをする必要性は出てくるでしょう。
総合して考えると、もちろん為替は大事ですが、
それによってやるビジネス自体を判断するのは
少し間違えた考え方かな。と思うわけです。
良い言い訳にもなってしまうので、
あんまり意識しすぎないほうがいいと思います。
はっきり言って、例えば輸入で稼げないとしたら
それは為替のせいではなく、他に原因があるということですね^^