『[スポンサープロダクト広告] 入札コントロール機能が追加されました』について
2019/01/24
前回のブログでふざけちゃったので、
今回は比較的真面目な記事を書きます。
先日Amazonより
『[スポンサープロダクト広告] 入札コントロール機能が追加されました』
というメールが届いているかと思います。
(2019年1月16日)
この変化によって追加で何ができるようになったのか?
何がメリットなのか?
についてまとめてみます。
まだ始まったばかりの機能ですから、
勘違いしているところ、しばらく立たないと検証できないところ、
などなどあると思いますが、
新情報が発覚し次第追記していきますので、
現段階での情報をご参考いただければと思います。
ではGO!
もくじ
変わったところ(追加された機能)
追加された機能は主に以下の3つです。
・動的な入札の設定が可能に
・掲載枠によって入札額が調整可能に
・掲載枠ごとのレポートの閲覧が可能に
Amazonのメールだけだとかなりややこしいのですが
変わっている部分は意外とシンプルです。
一つずつ解説していきます。
動的な入札の設定が可能に
現在スポンサープロダクト(以下SP)の
新しいキャンペーンを作成しようとすると、
いつもの項目に加えて、以下の項目が追加されています。
ここで『動的な入札』の設定ができるってことですね。
設定項目を一つずつ確認してみましょう。
動的な入札 - ダウンのみ
ざっくりと『今までと同じ広告のかけかた』
と理解して良いかと思います。
設定した1クリック単価を上回ることはなく、
広告効果が悪い場合は予算よりも安い金額で
入札がされる形式です。
ここで言う広告効果が悪いとは
・成約が期待しづらい掲載枠
・関連性の薄いワードからの流入
などを指しています。
つまり、入札額を40円にしていた場合、
期待値の低いクリックに関しては
20円で入札される可能性があり
(理論上はそのクリックは20円がマックスという処理がされるっぽい)
どんなケースにおいても40円を超える入札はしない。
という仕組みになります。
基本はこの設定で行くのが無難だと思います。
動的な入札 - アップとダウン
前述した『動的な入札 - ダウンのみ』にプラスして
『アップ』が追加された設定です。
クリックの期待値を加味した上で、
より広告費をかけても回収ができるとAmazonが判断した場合、
最大で100%を限度として入札額が上がる可能性のある設定です。
例えば、入札額を40円にしていた場合、
期待値の低いクリックは10円、20円を限度とした入札をする可能性がある一方、
期待値の高いクリックには最大80円の入札を行う可能性があります。
細かいところですが、
100%が上限になっているのは全掲載枠の中でも
検索結果の最初のページの上部にある掲載枠だけで、
その他の掲載枠では(商品ページの広告枠とか)
最大で50%のアップが上限となっています。
より商品を販売したい、単価は高いけど有効なワードを
検証したい。など特別な目的がある場合は
こちらの設定も面白いかもしれません。
固定額入札
正直、ここに意味がいまいちわからないのですが、
多分合っているので解説します。
(判明し次第編集予定)
この入札方法が今までのSPのデフォルト設定なのかな?
とも思いましたが、
『動的な入札 - ダウンのみ』の説明文に
『2019 年 01 月より前に作成されたキャンペーンでは、この設定を使用していました。』
と記載されていますので、デフォルトはダウンのみの設定と思って良いです。
ということは、こちらの設定では本当に固定。
入札額を40円で設定したら40円でしか入札しない。
他の入札者の入札額によって安くなる場合があるのか?
については今SP回して検証中ですが、
もしかしたら40円まるまるかかるのかも笑
どちらにせよ、かなり特殊な状況ではない限り、
この設定を使用する必要はなさそうです。
特殊な状況とは、例えば
新規ページ作成の際のデータ収集。
とかですかね。
いくら使っても良いから、とにかくデータが欲しい。
その場合も基本は『動的な入札 - アップとダウン』で
賄えてしまうのですが、
期待値の低いワードからも潤沢にデータが欲しい場合は
この設定を利用するのもありなのかもしれません。
掲載枠によって入札額が調整可能に
僕的にはこの機能がもしかしたらかなりイケるんじゃないかと踏んでます。
先ほどの設定項目の下の方。
をクリックすると設定項目が出てきます。
ここで
『掲載枠ごとの入札額』
を設定することができます。
『掲載枠』は、この場合3種類に分けられます。
まずは『検索結果の最初のページの上部にある掲載枠』
以下の部分ですね。
検索してすぐ目につく位置に表示される枠です。
当たり前ですが、一番広告効果が高いです。
次に『商品ページの掲載枠』
具体的には以下の部分。
関連商品SPと呼ばれている部分ですね。
こちらも広告効果は高いのですが、
先ほどの枠よりは若干弱くなります。
(たまに例外あり)
最後に『その他の掲載枠』です。
例えば以下のようなページ下部の掲載枠ですね。
この3つに掲載枠をグループ分けした上で、
『検索結果の最初のページの上部にある掲載枠』と
『商品ページの掲載枠』について、
別々に予算設定ができるよ。
という機能になります。
例えば、全体のデフォルト入札額を40円にしていて、
『検索結果の最初のページの上部にある掲載枠』の予算を
150%にするとその枠での入札額だけ100円で設定されます。
同様に、『商品ページの掲載枠』を50%で設定すると、
その枠の入札額だけ60円で設定されます。
只今テスト中ですが、
『検索結果の最初のページの上部にある掲載枠』のみに力を入れるような
設定方法だと、効果が期待できるのではないかと考えています。
MAX900%まで設定できますので、全体の入札額10円、
『検索結果の最初のページの上部にある掲載枠』のみ100円。
って設定が可能なわけです。
ここは追ってデータをシェアしようと思います。
また、一つ注意ですが、
掲載枠の予算が上がった場合、冒頭に説明した
『動的な入札』もそちらの予算に合わせて動くことになります。
つまり、デフォルト入札額が40円。
『検索結果の最初のページの上部にある掲載枠』の予算が100円。
その上で『動的な入札 - アップとダウン』の設定をしている場合。
最大で200円の入札をしてしまう可能性があります。
思わぬ出費にもなり得ますので、
設定の組み合わせは慎重に考えるようにしましょう。
掲載枠ごとのレポートの閲覧が可能に
これはこのままの意味ですね。
先ほど説明した3種類の掲載枠ごとに
別々の広告レポートが閲覧できるよ。って機能です。
これが地味に素晴らしい!!
今までは全体でしか測れなかった広告効果が、
掲載枠ごとに測れるようになるわけですから、
広告戦略に明らかに幅が出ます。
こちらに関しても只今SP運用中ですので、
1週間ぐらいしてデータが取れましたら
どんな感じなのかシェアしようと思います。
まぁ、今までのレポートと見方は変わらないのですが。
ってなわけで、現状わかっている情報をまとめました。
去年末にも広告の機能が若干増えましたが
(詳しくは以下の記事参照)
今回の変化の方が、我々への影響度が大きいかもしれません。
もちろん、ポジティブな意味でね。
普段広告触らない方にとっては
『なんのこっちゃ?』
だと思いますが、意外と大事な部分ですので、
なんとなくこんなことになってんのね。
ぐらいは把握しておきましょう!
ぜひ積極的に検証をして、
できればデータください!!飢えてます!!!笑