ビジネスマインド

AmazonとApple

2016/09/06

先日、こんな記事を見ました。

Amazonの創業者のジェフ・ベゾスが、Appleの戦略と、自社の戦略の違いを語ったニュースです。
非常に対象的で面白いので、シェアしたいと思います。

(ソースは記事最後に)

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アマゾン創業者でCEOのジェフ・ベゾスは、
社内外を問わず、荒唐無稽なアイデアも 難しい交渉も、
ブルドーザーのようなパワーで最後には実現してしまう。

ブルームバーグ ・ビジネスウィーク誌の上級ライター、
ブラッド・ストーンが書いたノンフィクション
『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』には、
そんなジェフ・ベゾスのエピソードが数多く紹介 されている。

今回はジェフ・ベゾスが長期的視点を持っていることや、
徹底的にタフで優勝劣敗の アマゾンの企業文化を
裏付ける話題を本書から紹介する。
これこそが、アマゾンを20年に わたって
成長させてきた大きな源泉である。

■スティーブ・ジョブズの失敗はくり返さない

アマゾンはもはや単なるショッピング・サイトではない。
クラウドサービス「AWS」 (Amazon Web Services)で
テクノロジー業界を引っ張るIT企業でもある。

AWSは、インター ネットを通じてアマゾンのサーバーで
アプリケーションを作動させたり、
データを保存したり できるいわゆる
クラウド・コンピューティング・サービスだ。

料金は水道や電力と同じ 従量制で、
しかもその料金レベルは伝統的な
レンタル・サーバーなどに比べ驚異的に安い。

これは、長期的な視点を持ってベゾスが意識的に
AWSを赤字覚悟の低料金にしたからだ。

(担当者はAWSの一つの)EC2インスタンスの料金として
1時間15セントを提案した。

これ なら収支とんとんになると考えたからだ。
だが、スタート前のSチーム会議で、
これをベゾス が10セントに引き下げてしまう。

「その値段だと、長期にわたって赤字が続くことになり
ますよ」とヴァン・ビョルンが念押しするが、
ベゾスは「上等だ」と取りあわなかった。

——『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』第7章より

なぜ、競合がまだいない段階で、最初から赤字覚悟の
安い値付けをするのだろうか。
ジェフ・ベゾスは株主に対して、
「スティーブ・ジョブズの失敗をくり返したくない」
と 回答した。

このベゾスの発言は、『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』
で紹介されるまで 知られていなかったが、
アマゾンの戦略を理解するうえで重要なヒントになる。

iPhoneはすばらしい製品であり、
ユーザーはジョブズが設定した値段を喜んで支払う。

何も問題はないように見えるが、
ベゾスに言わせればそれが失敗なのだ。

つまりこの分野で iPhoneがそれだけの利益を
上げられたのであれば、利益率を少々削れば価格優位な製品が
作れると広く認識させてしまった。

グーグルがAndroid OSを無料でメーカーに提供開始すると同時に、
スマートフォン市場は一気に激烈な競争の中に投げ込まれた。

アップルは天文学的なキャッシュを
社内に積み上げることには成功したが、
スマートフォンのシェアでは
あっという間にAndroidに敗れた。

通常、価格競争はある分野で優位に立った企業に対して
後発企業が仕掛けるのが通例だ。

しかしアマゾンは、「先制価格戦争」あるいは
「予防的価格戦争」を仕掛ける。

新事業の スタートの際に意識的に赤字覚悟の料金を設定する
(ちなみに、その時点で競争相手は 存在しないから
被害を受ける相手もいないので反トラスト法が定める
不正競争行為に該当 しようがない)。

ソース:日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140117/258370/?rt=nocnt

これって面白いですよねー。

普通の考えならとれる時に利益を
取りたいと思ってしまいがちですが、
彼は相当先の事を見越して、
戦略を練っているという事です。

Amazonは創業以来、
ずっと赤字が続いてきた企業ですが
これは、出た利益は将来の為に
速攻投資にまわしているからです。

まぁ、個人で仕事をする規模には
ちょっと当てはまらない様な
壮大な話になりますが、
多くのヒントが隠されている
記事だと言えるでしょう。

それに、輸入ビジネスで
Amazonを使っている以上、
Amazonを舵取りする経営者が
これだけのやり手だという事が
なによりありがたいですね。

今後もAmazonの成長に
大きく期待できそうです^^

 

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